YAP

ヤップ
マンタ見たいなあ。近くで高確率で見える場所は? う〜ん、ヤップがあったな。
んじゃ、行ってみますか。と、ネットにて旅行会社に格安航空券の手配。なになに?10万円????
全然格安じゃねえじゃねえか!安いこの頃、10万円もありゃヨーロッパ旅行(ホテル、飯付)5泊6日できへんかあ?
げぇ、と思いつつも既に頭はマンタで一杯だった俺は速攻で画面上にて確約してしまった。

では画面をスクロールしてね。

    1日目     名古屋〜グアム グアム〜ヤップ    ヤップ滞在 
  2日目                       ヤップ滞在
  3日目                       ヤップ滞在
  4日目    ヤップ〜グアム  グアム〜名古屋 


マンタ

1日目
今回のヤップはミクロネシア連邦の小島の1つ。年間に訪れる旅行者は4000人程度と実に素朴な所。
行き方はグアムにて飛行機を1回乗り換えるだけ。
ただ、素朴な所だけに飛行機が週に3便しか飛んでないんだなあ。
しかもパラオへの経由便。変な時間帯になっちゃいますね。
と言うことで3泊4日という非常に短い旅行になってしまった。
さてグアムでの乗り換えですが、
あいも変わらずトランジットの客にまでイミグレを通るようにしていて、
今回は1時間待たされた。
なんとかならんのか!!?パラオ(やったー!編)を参照。
今回ヤップに降り立つ日本人はテレビクルーを除いて俺1人!
そう、今回はたまたまテレビ取材がヤップにきたのだ。
こいつらがおらなもっと素朴なヤップの感じがするのに。
で、入国だが、今回はe-ticketを使用なので航空券をもっていない。
帰りの航空券かパラオへの航空券がないと入国させてもらえない。
e-ticketなんだから航空券自体なんてもってねえよ、
っていくら言っても、入国管理官はわかってくれない。(>_<)
どーやら日本にてチェックインする時にe-ticket発行の正式な紙がいるみたい。
そんなもの名古屋じゃもらえなかったぞ!
でも、もしもらっていても、あの入国管理官では無理だろう。
ミクロネシア航空のスタッフが出てきて俺のパスポートを持って行き航空券を発券してくれて無事入国。
どーせ周りにゃ誰もいねえ。
のんびりチョットしたトラブルを楽しむことができた。
現地ではネットにてダイビングを予約していたのでNature's Wayのスタッフがきてくれた。
ちなみにヤップ国際空港では免税店はおろかジュース1本買う店さえ何もない。
夜9時を回るとヤップでは食事できる店なんて開いてない。
という訳で日本から持ってきたお菓子を晩御飯のかわりにバリボリ。
(あっ! 日本での俺の食生活と変わらねえじゃん。)

2日目
朝は6時30分から行動開始。 ヤップでのダイビングは島のまわりいたるところで行われるみたいだけど、マンタを狙うならチャネルらしい。
1本目 Mill Channel ダイビングショップがありヤップの中心部でもある”コロニア”とは島の反対側にあるポイント。 よってポイントへは運河のように張り巡らされたマングローブの林の中をボートにて抜けて行くことになる。
熱帯の大自然を堪能して20分くらいにて到着かな。
久々のアルミタンク使用だけどデカイやつだでウェイトいつもと同じで大丈夫でしょう、
ってエントリーして、BCのエアー抜いたら、し、し、沈まん!
見積もり甘かったぁ〜! (>_<)
こんな時に限って真下をマンタが泳いでく〜〜〜〜!
 くそ〜〜〜!
  無理矢理ヘッドファーストにて潜行じゃあ!
結構近くを泳いでたのに潜った時には既にマンタに追いつけない状態に。
不覚だった。
これで後でマンタ見れんかったらめちゃショックだったけど、クリーニングステーションにて2匹のマンタに遭遇。
その内1匹が俺に近寄ってくる〜〜。
そして俺の頭上をかすめてく〜。
最高のシャッターチャ〜ンス。
カメラ、カメラ、あれっ?あれっ?あっ、あっ。
この時俺は新しいデジカメの初使用でもたついてしまっちゃった。(>_<)
まあ、透明度悪かったし、頭の印画紙にはしっかり焼き付けたからいいか。
水面に浮上したらボートが1槽増えていた。
水面休息で待ってると、でかいカメラを持ったダイバーが。
そう、日本のテレビ局である。
”マンタ見れましたかぁ〜?”
”×”
そっかあ、彼らは見れなかったんだあ。
テレビには映像が必要だから彼らの落胆振りがよく分かる。
と思いつつも見れた俺には自然と笑顔がこぼれていたのだった。(^O^)
2本目 Goofnuw Channel
テレビ局が来てたら、場が荒らされるからってことで今度は島の反対側のチャネルへGO!
この季節は本来こっちのチャネルは季節風の影響で潜れないらしいんだけど、今回は台風がいい影響を与えてくれたみたい。
しばらく水面休息してたら、テレビ局のやつらもこっちにきやがった。
ちぇっ!
彼らに水中で邪魔されたくない。
さっさと潜ろう。今回はちゃんとウェイトの調整をしたから、すんなり潜行できた。
まずはマンタの通り道で待つが、マンタは来ない。来たのはテレビの奴ら。
で、マンタ根の方に移動するも、マンタは来ない。来たのはテレビの奴ら。
他に行くとこもないし、ここで奴らと一緒にマンタを待つことに。
そしたら俺の斜め後方からマンタ出陣!
マンタ様は俺の横を通られて、マンタ根に行かれる。
その時の模様がページトップのコマ送り写真です。
マナーの無いテレビカメラマンと女優はいい映像が欲しいから、
マンタ根そのものでマンタを見るという暴挙に至る。
”てめえら、テレビ局なら何やってもかまわねえってか?!”
慈悲深いマンタ様はそんなマナーのかけらのない女優も気にもとめず悠々と舞いを披露し続けた。さすがマンタ様。
どうせなら上で糞でも垂れてやればよかったのに。
まあ、マンタ堪能できたから、いいか。
1、2本目とマンタ堪能したから3本目は外洋に行ってみよう!
3本目 Goofnuw Channel
外洋は透明度高いねえ。ここでマンタでてくれればいいのに。
狙うはバラクーダ。ここはバラクーダの群れが出易い場所らしいんだ。
結果から言えばバラクーダでました! 2匹...........。
まあ、自然相手だから欲を言ってはいけないね。
今回は左にツムブリの群れ、右にツバメウオの群れ、
っていっぺんにでやがって、片方ずつ出て欲しかった。
どっちつかずの俺はどちらにもダッシュできず。う〜ん。 あと、カメ。


ダイビングも済み、あまりにも素朴な島だけに何もすることもない。
ホテルへ帰って寝ることにした。
晩飯はホテルから歩いて数分の場所にあった別のホテルの食堂。
なんせ俺の泊まったホテルは安宿でレストランなんてものはないから。
ヤップのメインストリート。寂しい〜〜!
3日目
1本目 Mill Channel
今日もマンタ目指してチャネルへGO!
  今日もミルチャネルは透明度あんまりよくないねえ。
翌早朝出発と言うことで、深場にあるクリーニングステーションは目指さなかった。
でも、しっかりマンタは出てくれました!
今回はプランクトンでもいたのでしょうか、ほんのチョコッとだけど宙返りしてくれました。
ここ、ミルチャネルではマンタの確率が高い上に、ギンガメアジの群れとマダラタルミの群れは保証書付で御覧になれます。 また、ギンガメアジにグレーリーフシャークが追い掛け回されるという貴重なシーンもみせてもらえた。
他にマダラトビエイもね。
2本目 Mill Channel
今回最後の最後にして、マンタは見れなかった。
後は、身体から窒素を抜くために、ひたすら長く安全停止しながらダイビングを楽しむだけ。
ダイビング時間、実に2時間以上!!!
安全停止を1時間以上やったってことね。




晩飯はショップのスーさんが御馳走してくれた。
さっきも書いたが、ヤップにはレストランなんて数件しかない。
たまたま、この店で日本の取材陣達が、女優を含めてパーティーを繰り広げていた。
いやはや、テレビとは、なんてお金が動く代物なんだ。ヤップ州の長まで出席していたよ。
そりゃ、テレビでヤップのこと放映されれば、観光客が増えてお金を一杯おとしてくれるからねえ。
俺は素朴なヤップが残ってくれることを切に願うね。
ヤップはホント田舎である。よくここに空港があるなあと感心するぐらい。
それは、それだけ自然が残っていると言うこと。
ヤップへ行ったら夜に空を見上げてください。
町に明かりが無いから(て、言うか町が無いから)、星空が半端じゃなく綺麗!!
簡単に天の川も見れちゃいます。(^O^)





帰ってきて、しばらくしてから、朝の旅サラダという番組でヤップの特集がやってた。
もちろん、録画して永久保存版なんだけど、やらせがあったのには非常にショックだったね。
実際あの時、CCガールズの藤森夕子が潜ってて(俺、彼女の名前知らなかった)、
マンタ1匹しか見てないのに、3匹の映像流して、”3マンタは凄かったよ〜”とかほざいてた。
事前に用意してた映像使っちゃって..........。
あ〜、悲しい。しばらくテレビ不信になったのは言うまでも無い。
あっ、そうそう。俺テレビに映ってたよ〜ん!!(^O^)
結局ミーハーな俺か。