パラオ(やったー!編)

昨年行った時はケチョンケチョンだったので、リベンジとばかりに行ってきた。しかも同じカープ島へ。
俺の夢は神様、仏様、はたまたアラーにより叶えられたのか、パラオは南国の楽園の地位を俺の中で確立したのであった。
では、っと。
    1日目 名古屋〜グアム   グアム〜コロール         コロール滞在                               
   2日目 コロール〜カープ島(ボート)       3本    カープ滞在
    3日目                      3本    カープ滞在              
    4日目                      3本    カープ滞在
   5日目                      3本    カープ滞在
  6日目                      3本    カープ滞在
  7日目                      2本    コロール滞在
  8日目 コロール〜グアム   グアム〜名古屋
 
1日目
今回はコンチネンタル航空を利用。グアムまでの間にサーブされた機内食は実に味気のないサンドイッチで、 飲み物がないと入りずらいようなものだった。日本発の飛行機の機内食って当然日本で作った食い物のはずなのに、 どうして、あんまり旨くないんだろう?不思議です。(-.-;)
 グアムではただのトランジットなのにグアム入国の人達と同様パスポートチェックを受けなくてはならない。 つまりグアム空港利用する人は全員イミグレを通ることになるので、当然メッチャ混雑する。 イミグレを通るわけだから当然パスポートにスタンプが押されるのだが、こんなトランジットて他にある? グアムに入国する人は並ぶの当然だよね。俺みたいなただのトランジットの人には非常に迷惑なシステムである。(+_+) まあ暇は潰せましたけど。
ヤップ空港にて  さて俺の乗ったコロール便はヤップ経由。ヤップ到着後、機内左半分の乗客が機内清掃のため空港に降ろされた。 俺は右に座ってたんだけど暇だったので降りることにした。 タラップを降りてトボトボ歩いてヤップ空港の建物に入ると、そこはまさに牢屋。明かりは薄暗く、天井は所々はがれ落ち、 幽霊屋敷の一面も持ち合わせていやがった。 降りた乗客達はこの牢屋(壁と鉄柵に囲まれて、本当に牢屋みたいなんよ!)に閉じ込められ作業終了をじっと待つのであった。  コロールに到着すると前回と同じカープ島のパラオ人スタッフが登場。お久しぶりっす。今日は俺1人っすか。 街のホテルへ向かう。今回泊まったホテルはダウンタウン。安いけど綺麗だし、街のど真ん中に位置して買い物なんかには便利ですよ。
2日目
ロックアイランド 前回同様スピードボート40分ちょいでカープ島に到着。チェックインを済ませて早速ダイビング。さて1本目は?
1本目 Blue Corner いきなりコーナーです。きゃっほー!(^O^)
透明度は20mくらい。さすがコーナーと言わんばかりに、ギンガメアジなんか当然出やがるし(40mオーバーまで追っかけたけど)、 グレーリーフシャークもウロウロ。カメナポレオン。 マクロの穴でヘルフリッチアケボノハゼも見ることが出来た。 ただ奴等は非常に臆病。俺のカメラじゃあ残念ながら撮らえることは不可能でした。 そして俺の大、大、大、大好きなバラクーダの群れ。 こんな簡単に見れてしまっていいのでしょうか? いいんです!だってコーナーだもん。 最後にマダラトビエイもGET。 オールキャストって感じで、やっぱパラオと言えばコーナーでしょう。
2本目 Mateu Drop off 本来ニュードロップオフへ行く予定だったのだが流れを読むのに失敗して、 逆方向へ。結局マテウドロップオフという訳分かんないポイントへ。カメちょっと。他?う〜ん、分からん。(o_o)
ジョーフィッシュ 3本目 German Channnel  透明度めちゃ悪っ。デニス曰く5m。 そんなことはないと思うが、それでも10m弱というところでしょうか。下が砂地だからかな? 潮の流れを読んでエントリーしないと透明度に影響するらしい。ジョーフィッシュの口の中で卵を入れているのを発見! この透明度の中やっとの思いでギンガメを探し出したら、マンタが登場!でも、あっという間に飛び去っちゃう。 反対側にも1匹出現したのですが、この悪い透明度の中へ消え去って行っちゃいました。残念。(>_<) かわりと言ってはなんですが、最後に同じエイの仲間のツカエイ登場。Bigだったぁ。
3日目
1本目 Blue Hole せっかくのブルーホールなのに少々雲が広がっている。 ブルーホールヨスジフエダイ ホールは水深1mもない棚に開いていて、そこから垂直に潜行していく。中はとてつもない大きな空洞になっていて、 外海に向けて大きな横穴がある。そこからはとてつもなく神秘的なブルーの輝きが。その名の通りブルーホール!すごいねぇ〜。幻想的やねぇ〜。ダイバーだけの特権ですね。写真じゃ伝えきれないのが残念です。 この時デジカメのハウジング内に入れる乾燥剤が変えてなかった為にレンズ部分が曇ってしまってチョーショック。 ウコンハネガイ(貝の口の所が電気が走って光る不思議な貝。まさに青いイナズマ!。)
2本目 New Drop off 昨日行き損ねたニュードロップオフへ。 カスミチョウチョウウオのとんでもない群れ。 グレーリーフシャーククマササハナムロ等に ニュードロップオフの被写体ヨスジフエダイノコギリダイの群れ。熱帯魚ょ〜〜〜。
3本目 German Channnel マンタ狙いで昨日に続いてエントリー。昨日よりかは透明度はいいのですが、 コーナーと比べちゃうと、う〜ん。このポイント砂地だから独特の魚がいるじゃない。それをみんなで海底に着底して見ていたのです。 俺はというと、やっぱマンタ来ねえかなぁ〜って、周りを見渡せるように中層をプカプカ。そしたらなんか向こうからやって来るじゃん。 ”んっ?なんやあれ? グレーリーフシャークとは違うしなあ。あれっ?えっ、えっ、えっ、えっ〜〜〜!あの頭。 ハンマーヘッドシャークだ!!
ハンマーヘッドシャーク
”みんな何海底なんて見てるんだ!上見ろ上っ! レギュレーター咥えながら海の中でハンマー、ハンマーと叫ぶが聞こえるはずもない。どんどんこっちにやってきやがる。 で、でかい!こ、怖ぇ〜!こっちに来ないで〜! いや、ハンマー様もっとこっちに来てぇ〜!  アドレナリンが体内でフツフツと湧き上がり、やや錯乱状態の俺。 で、その時まだ海底をのんびり見続けるデニスとみんな。 俺もよっぽど興奮していたのだろうか、カメラでタンクを叩くことによって音を出してみんなに気付いてもらうという暴挙にでる。 よくカメラが壊れなかったものだ。みんなが気付いたのでやっと写真がとることができた。 もっと、早く写真撮ればよかったとも思わないでもなかったが、みんなでこの興奮を分かち合いたかったからね。 このハンマー様、私目のすぐ近くを悠々と泳ぎ去って行かれました。体長2.5〜3m近くかな。本当にグレートハンマーヘッド! シパダンや神子元島でハンマーを見たことはあったが、こいつが1番巨大だった。その後には、マンタも出現。 ただ、こいつは近くには来てくれなかった。さてとんでもないもの見れたし俺も海底の小物でも観察しよっと。 デニスがジョーフィッシュが海底から体を全部出すのを見せてくれる。これ、ずぅ〜っと粘って待っていたんで、 ダイコンにDECO表示が。数字のカウントがどんどん増えていき、最終的には10分の停止サインが!早く浮上しなくちゃ。 強制停止中にチャネル内をカレントが発生してひたすらドリフト。楽しぃ〜。(^O^)それにしても、窒素溜めすぎちゃったかな? 浮上後大盛り上がりの1本でした。う〜ん、満足、満足
ちなみに現地スタッフ曰く、ハンマーは年に2回見れるかどうかだそうです。しかも遠くに。ということは、Veryラッキーってこと?
4日目
ナポレオンと俺 1本目 Blue Corner せっかくのコーナーなのに曇り空。晴れてくれぇ〜。 ギンガメ君の群れは遠くにしか見れなかったですが、しっかりバラクーダの群れを今日も堪能! ナポレオン君にいたっては、デニスがつかまえてくれて、もう触りまくり! 手袋ごしだけど、なんか”ツルツル”って感触でした。ナポレオンとのツーショット! こんなのなかなか無いんじゃない?v(^O^)vカメ
カンムリブダイ
1匹が今回初お目見えでした。
2本目 Big Drop off  でっかい魚はいないですが、ドロップオフ沿いにソフトコーラルがニョキニョキって感じ。 ハダカハオコゼ”5匹”のかたまり。親子でしょうか?ほほえましいシーンです。まあのんびり潜るポイントかな。
3本目 German Channel  バラクーダ いやあ〜、今日も透明度悪いっすねぇ、ここは。 いい時少ないね。ギンガメ君達はいねえし、ハンマーなんか当然出やしねえし、期待したマンタも出てくれなかった。 まあ、そんな簡単に出てくれる訳ないか。本当に昨日はラッキー、今日はアンラッキー。ネジリンボウチンアナゴ
今日、日本のダイビング雑誌の記者とカメラマンがパラオ特集の一環でカープ島に取材にきた。魚の写真はもちろんだが、 島の写真、はたまた、飯の写真まで撮っていた。 この時にたまたまキャセイパシフィック航空のスチュワーデス2人がダイビングにきていて(日本人ですよ)、 彼女達の写真もカシャカシャ撮っていた。そりゃあそうでしょ、俺みたいな野郎を撮っても絵にならんし。(-_-) (まあ、数枚は撮られたんだけど、絶対に使われねえな。) ちなみにこの時日本人の滞在者は俺、K君、新婚さん、スチュワーデスだったので、 彼女達がカメラマンの被写体の餌食になるのは当たり前。 俺は滞在中ずう〜っとドイツ人グループのボートだったので (この時ボートは2台出ていて、あちらの1台がややビギナー向きって感じで、そちらにカメラマンも同乗)、 後で彼女達に話を聞いたのだが、 は〜い、こっち向いて笑ってぇ〜。カシャッ。 ハイ、次、こっちに並んで立ってみて。カシャッ。 う〜ん、いいねえ。じゃあ、今度はウエットスーツ脱いでもらおうか?など思わず”おおっ”って言ってしまいそうな状態だったそうな。 で、他のボートの人達はカメラマンや記者の視線に一切入る余地は無く、空気のような扱い。 屈辱的だったそうです。まあ、女の子2人の方が月刊ダイバーも売れるでしょ。チャンチャン。
5日目
1本目 Siaes Tunnel  今日はちょっと違う方面に遠出して参りました。シアストンネルの入り口は超デカ&超深! あまりに深そーなので下までは行きませんでした。で、その下の方にギンガメが群れていたので上から眺めることに。 他に珍しい魚がいたのですが、写真はゲット出来なかった。トンネルから見る外のブルーが綺麗でした。
2本目 Siaes Corner  キャベツコーラルウミウシマダラタルミのすごい群れ!やつらは上から降ってくるように流れてきました。 カスミチョウチョウウオ。最後にやや流れが発生した。もっと流れろ〜! 前のダイブから1時間弱の水面休息だったので、そんなに深く行ってないのに、本日もDECO表示が......4分出ちゃいました。 身体に悪そー。
3本目 Ulong Channel  チャネルの入り口から入る予定だったんだけど、水面休息している間に流れが逆になってしまい、島側から外へ向けて流す事に。 期待していたジェットコースターの様な流れではなかった。残念。ここはゴマモンガラの棲家か?メッチャおるで!怖いで寄ってくるなぁ! 地形はこれぞチャネルという感じで流れが強かったら、とってもおもしろそーです。 チャネル途中にあったキャベツコーラルは見ごたえ十分。ツバメウオの群れは出ずじまいで、代わりにギンガメの群れ。 あ〜あ、ギンガメはどこでもおるで、ツバメウオ出てほしかったなぁ。
イルカ 今日は朝、ウーロン島へ向かう途中にイルカの群れを発見。ボートを走らせまくるとイルカ達は一緒に遊びまくる。 もう触れそうな所まで来てくれる。そして驚くことなかれ、その数なんと、100匹以上!グアムでもダイビングボートで 遊んでくれるイルカはいたが、その比ではない。おまけにこのイルカのなかには、ジャンプして空中1回転する奴まで出現! なんてサービス精神旺盛なイルカ君でしょう。天然ものなんですよ。あれって、人間が教えなくてもするんですね。 それにしてもどっかの水族館のショーでも見てるような感じでした。迫力が数段違いますけど。 こいつらダイビング中に出てくれんかなぁ〜。


6日目
1本目 Blue Corner 今日もコーナーへ出勤。今までとエントリーする場所が違っていて、 マクロの穴の方面へ進む。ドロップオフ沿いでは、グレーリーフシャークが5,6匹一度に見れて、 やっぱ凄いよな。ここは。グレーリーフシャーク 棚に上がり、カンムリブダイ6匹ぐらいの食事風景。シパダン思い出すぜ。 そしてバラクーダの群れと戯れ。よく飽きんな、俺。 最後はナポレオンをずっとお供にギンガメの群れ。ヨカッタ、ヨカッタ。
2本目 Ngerchong Outside 記念すべき200本目!パチパチパチ! なのに、有名ポイントが並ぶ西側(ブルーコーナーやニュードロップオフ等)ではなく、東側のポイントに来てしまった。 (来てからずーっと一緒に潜ってるドイツ人達がジェリーフィッシュレイクに行きたいって言うから東側に来ざるえなかった。) ブルーコーナーが西の横綱で、ここゲロンアウトサイドは東の横綱らしい。コーナーが横綱は分かりますが、ゲロンが横綱ですか? わんぱく相撲か、はたまた紙相撲の横綱なら納得しますけど.....。ラッキーなら、マリーンやマンタが出るよってデニスが言うけど、 アンラッキーなのか、案の定そんなのは出る気配もありませんでした。 でも透明度の良さは今までで1、2を争うほどで、気持ち良かったね。 でっかいシャコ貝。触って貝が口を閉じるとき”音”がします。ひたすら湧き上がってくるクマササハナムロ
俺とドイツ人御一行
3本目 Turtle Cove パラオにて初のナイトダイブ。75$はちょっと高くない? このポイント、ソフトコーラルが思ったより少なく、ナイト独特の色とりどりのカラフルさはあまり感じられなかった。 最後に浮上する時にイトミミズみたいのがメッチャ寄ってきて気持ち悪いことこの上ない。こんなのスタッフも見たことないって。 ある意味貴重な経験かな?浮上後の空は満天の星空!綺麗!タートルコーブからカープ島の桟橋へ戻る海が、 潮が引き過ぎた為にかなり浅くなっていて、走行中にボートのプロペラが石に当たったのだろう、”ガンッ”って音がして、 エンジンのフタがブチ飛んでいっちゃった。翌日ボートが使えるか心配でした。
7日目
1本目 Blue Cornerマンタ  ダイビング最終日もコーナーへ出動!エントリーしてからドロップオフ沿いに流していると、グレーリーフシャーク。 今まで一番数が多くて群れ!って感じです。 迫力あるぅ〜!しばらくするとコーナーにて初めてアップカレントが発生して、アドバンス講習中のK君が見る見る流されていっちゃう。 うわぁ〜おもしれぇ〜!って致し方がないので皆で追っかける。やっぱ流れがあったほうがいい! リップから離れた棚の上は流れがなくバラクーダはそこに今日は群れていました。もうこれでもっかって見まくってやった。
P.S. 水面休息中に現地ガイド(ケンケン)がでっかいシャコ貝を採ってきたので、刺身で食する。
2本目 German Channelマンタ  最後の最後にしてマンタ見まくり!透明度が悪いのが玉にキズだが、触れんばかりに側にやって来て、興奮を隠しきれない俺。 それもかなりの長時間。彼の優雅な泳ぎにはいつ見ても”うわぁ〜!”って思わずにはいられないです。 写真はゲットできなかったけどイトヒキアジまで出てきて、今日のダイビングは凄い、凄すぎっ! 明日の早朝にフライトがあるので長めに安全停止をしておいた。
P.S. 浮上前に現地ガイド(ケンケン)がタコを捕まえてきたので、刺身で食する。
カープ島に戻って昼飯を食べたら、いよいよカープ島ともさようならだ。。 ”最高だったよ。絶対にまた来るね。”とスタッフにお別れをしてボートにてコロールへ向けて出発。 5分ぐらい走った時に、財布を預けていた事を思い出したので、申し訳ないけど戻ってもらう。 そう。また来るね、って言って10分もしない内に本当にまた来てしまったのだった。 コロール到着後はホテルで機材を乾かし、首都とは思えないちっちゃいダウンタウンをぶらぶらして、土産買って寝る。(v_v)zzz
P.S.尾道市消防団の人達に朗報! パラオにてちゃんと利用されていますよ。ヨカッタ、ヨカッタ。(写真)
8日目
消防車 夜中に空港へ移動してフライトを待つ。離陸は夜中の1:49。この時まだ水面休息時間が12時間27分で、 ダイコン表示で搭乗禁止時間がまだ11時間02分も残っている。 ひぃ〜、恐ろしい!お願い!飛行機のトラブルでもいいからまだ飛ぶな! そんな個人的な事情は露知らず飛行機はグアムに向けてテイクオフ!って当たり前か。 それにしても今までで一番減圧症になる可能性が高い状態だった。 どのくらいの人が最終日まで潜るか知らないが、あんまり無謀なことは差し控えた方がいいんだろうな。 こんなの若い時しかできんだろうなあって、いっつも思う。とりあえず身体に支障をきたすことなくグアムに到着。 ホッ。 グアム到着後は行き同様パスポートチェックを受け名古屋便までの長い待ち時間をベンチで寝て過ごす。 これもいっつも思うことだけど、空港内ってちょっと寒すぎない?そこまでエアコン使わなくていいよ。地球温暖化反対! 名古屋便は無事到着し今回の旅はお魚いっぱいの最高の旅でした。
P.S. 帰国後2ヶ月ぐらい経って発売された月刊ダイバーには、あのスチュワーデス2人が笑顔で写っていたのだった。 中はもちろん、表紙にも!羨ましぃ〜!隅々まで見たが俺なんか載っているわけもない。もし、載っていたら5冊は買いだめしていただろなあ。(笑)