フィリピン(アポ、モアルボアル)旅行記

フィリピン(アポ、モアルボアル)

 安近短でとっても魅力的な国フィリピン。今回で3度目の訪問になった。
    このネタ前にフィリピン(アポ、バリカサグ)をご覧下さい。

1日目 名古屋〜香港  香港〜セブ(キャセイパシフィック航空) セブ〜バトゥ(Vハイヤー)  バトゥ滞在(野宿!)
2日目 バトゥ〜タンピ(船)                         アポ4本     ドゥマゲティ滞在
3日目                                     アポ4本     ドゥマゲティ滞在
4日目                                      アポ4本     ドゥマゲティ滞在
5日目 ドゥマゲティ〜リロアン(船) リロアン〜ギナティラン(ジプニー) ギナティラン〜モアルボアル(バス)
                                      モアルボアル3本  モアルボアル滞在
6日目 モアルボアル〜セブ(Vハイヤー) セブ〜香港 香港〜名古屋 (キャセイパシフィック航空)

1日目
ネグロス島よりアポ島を望む 名古屋からフィリピンへの便はキャセイパシフィック航空が1番お値打ちなチケットをだしている。
香港での乗り継ぎ時間が長いのが難点だが、空港内で暇潰すなり、ちょっと空港の外へ出てみては。
キャセイパシフィック航空のハブ空港チェクラップコック空港は近代的で広い空港。
郊外に作りやがったから、町中へ行って帰ってくるのは時間的に微妙ですね。
以前のカイタック空港は町のど真ん中にあったから、3時間も乗り継ぎ時間あったら、外へ出てちょっとした香港気分が味わえたのに。
飛行機がセブ空港に着陸しようと高度を下げてきた。うんうん懐かしい景色だ(半年ぶりかあ)。夜景きれいだなあ。
さあ、滑走路に着陸するかなって所で、突然、エンジン音が”ごぉ〜”、っていいだし急加速、急上昇!
”おぉっ〜!びびったぞ!"こんなの飛行機何十回ものってるが初体験!タイミングあわなかったのかな?
まあ、セブの夜景もまた見れたし、貴重な経験でした。
さて、今回のダイビングはセブじゃなくてドゥマゲティだから、移動しなくちゃいけない。
出発前からドゥマゲティのダイビングショップの黒澤さんと今回の待ち合わせについてメールでやりとりしていた。 まずは、ドゥマゲティへの船が出る港へタクシーで向かった。 おおっ、でっかい船が止まってるじゃん。この船がドゥマゲティまで行くのだろう。 岸壁にテーブルを出して、そこで、チケットを発売している。
”ドゥマゲティまでの切符頂戴!”
”ナイヨ”
”へっ?!”
”モウ満席ダヨ。 ココニイル人達モticketカエナイ人達アルヨ。”
”げげっ! まじっすか?”
そこにはticketを買えずに途方に暮れた顔をした人が20人はいた。
困ったなあ。黒澤さんとは翌朝ドゥマゲティの港のこの船にて待ち合わせなのに。
20人も先客がいたら、どう考えてもticketなんて手に入るはずもなし。
他の手段でも使ってドゥマゲティへ行かないと明日の朝から楽しみのダイビングが出来なくなる。
見事なテーブル珊瑚 チケットカウンター(といってもホントにただの机だよ)のおっちゃんにドゥマゲティへの他の行き方が無いか聞いてみた。
”サウスバスターミナル へ イクト リロアン ヘノ バス アルヨ。 リロアン カラハ 夜中デモ 渡し船 アルヨ”
そっか、とりあえずリロアンまで行けば船でてるんだ。 ここセブがあるセブ島とドゥマゲティのあるネグロス島はリロアン近くにて海峡みたいに2島が近くなっている。 地図が頭に入っていたので納得。既に時間は夜9時をまわっている。急いで港近くからサウスバスターミナル行きのジプニーをひろった。 ジプニーはめっちゃ安。とっても有り難い乗り物だ。サウスバスターミナルへ行くと既にリロアン行きのバスは無いって言うじゃない。 確か横にVハイヤーターミナルがあったな。リロアン行き最終Vハイヤーがもうすぐ出発するそうだ。ギリギリセーフ。 港でグズグズしてなくてよかった。 セブの町を離れVハイヤーは道を飛ばす。
始めは混んでいたのだが、どんどん乗客が降りて行きのんびり寝ていけるようになり、いつの間にか熟睡に。
どれだけ時間がたったのだろう、
”着イタヨ”
結局終点まで乗車していたのは4人だった。
  アポ島 よし、着いたか。ネグロス島への渡し舟に乗るか。
近くにいた人にどこで船に乗るか聞いたら、
”モウ 今日ノ 船 ナイアルネ”
”えっ?!”
”明日 朝5時ニ 船 デルヨ”
”やべえなあ。黒澤さんはセブ発の船で明日の朝ドゥマゲティに俺が来ると思ってるしなあ。”
もう真夜中だけど連絡しなくては。さて、どうしよ? 人は切羽詰まるとずうずうしくなるものです。 一緒にVハイヤーに乗ってきた人が携帯持ってたので、貸してくれるように頼んでみた。 どこの国でも旅人にはやさしいものだ。気楽に貸してくれた。サンキュー。 もしものことを考えて黒澤さんの電話番号だけは聞いていたのだが、 まさか見知らぬ外人から携帯借りて、こんな風にTELするとは。 連絡はついたので明日の朝に対岸での待ち合わせになった。 真っ暗闇の中寂しい電球に浮かび上がる屋台が1軒。まだ営業していたので、紅茶でも飲んでのんびりする。 クマノミyg 虫の声と波の音。いいねえ。 さて、寝るとするか。満天の星空のもとで......。そう、野宿です。 港湾の建物(と言っても日本の派出所くらいの小ささです)があったのでその近くにカバンをベッド代わりに寝ようとすると、 ここのスタッフであろう方か、折りたたみ式長いすを持ってきてくれた。
”コノ上デ寝タライイヨ”
”おおっ、サンキュー、サンキュー”
他にも野宿しているフィリピン人は数人いたが遠慮なく使わせてもらった。
オヤスミ〜〜。

2日目
数時間後、突然クラクションの音がうるさくて目が覚めた。 ここバトゥから対岸のタンピへの船はトラックも乗っけれるような大きい船なんだ。 まだ日も上がってない真っ暗なのに、こんなにうるさくては眠れやしない。 でも、もうすぐ時間だったのだ。やがて東の空が明るくなってきた頃、船に乗り込み、出港。 ネグロス島に到着した時はいい感じの朝になった。 こんな船に乗ってる日本人は俺1人。港に来ている日本人もただ1人。すぐに黒澤さんと分かった。 黒澤さんの車で家へ向かい朝食をかっ食らう。そしたら、ダイビングだ。 アポ島はネグロス島からさらに30分程いった小島。 ギンガメアジの川の流れのような群れ 前回訪れて気に入ったので、また来てしまった。
1本目 チャーチ
チャーチとは潜るポイントの前に教会があるから。主な魚 チンアナゴ、ハタ(1mオーバーか)、ウミガメ。 穏やかな場所でした。
2本目 マムサ
アポと言えば、やっぱここマムサでしょ。ギンギンボディの銀河系集団ギンガメアジ。マムサは流れも楽しめる最高のポイントだ。 流れ強くて、岩につかまるとマスクがブルブル震えます。ドリフト〜〜〜〜! 他にもお魚一杯!
3本目 サンクチュアリ
ここはほんと癒されます。とにかくひたすらクマノミの群れ。
4本目 マムサ
1日何度潜っても楽しいマムサ。今日の2本目よりさらに流れ倍増! 興奮してアドレナリンがでてくるぅ〜〜。

3日目
綺麗な海老です。スケルトンボディ!! 1本目 ココナッツ
ココナッツとはこのポイントの前にココナッツがたくさん生い茂っているから。 大物ポイントの1つで、今回はカンムリブダイ、ロウニンアジ。他にツムブリの群れ。
2本目 ロックポイント
ムレハタテダイの群れがコバルトブルーの海によく映える。南国ムード一杯のポイントだった。ツバメウオ
3本目 マムサ
1日1回はお決まりです。今回はそりゃもう大量! 俺いろんなとこ潜って思うんだけど、ここアポのマムサのギンガメが一番でかい奴らだと思うなあ。
4本目 サンクチュアリ
今日はクマノミ城に他のダイバーもきていました。 ここは環境保全の為に1日に入れるダイバーの数が10人って限定されているんだって。 そのおかげでクマノミ城だけでなくサンゴ礁もメチャクチャ綺麗な場所です。 カクレエビ(スケルトンボディがとっても綺麗)

4日目
俺のバックにギンガメ集団が 1本目 ココナッツ
BIGなロウニンアジウミヘビが泳いでて黒澤さん捕まえて遊んでたけど、俺には気持ち悪いだけ。 できれば会いたくないっす。
2本目 マムサ
今日はあんまり流れがなかった。でもちゃんとギンガメ達は俺を迎えてくれた。この弱流の中ひたすらギンガメ達とたわむれる。
3本目 マムサ
今回はロウニンアジの群れを狙ってディープに攻めてみましたが、見事撃沈。 ロウニンアジはギンガメアジより一回り大きいから、単体見ただけで、”わぉ〜!”なのに、 これらの群れ見たらアドレナリンが異常に出てくるのは容易に想像できる。 あー、見たかった。
4本目 サンクチュアリ
カメクマノミと安らぎタイム。 最初は4日間アポで潜ろうかなって思ってたけど、他も行ってみようかなってことで3日間でアポは終了した。
ツノダシ 5日目
今日はセブ島のモアルボアルへ向かう。 朝早く黒澤さんにタンピまで送ってもらう。3日間お世話になりました。 タンピから船で対岸のバトゥへ渡り、モアルボアルへのバスを探した。 周りの人に聞くとジプニーギナティランまで行かないとバスは無いよだってさ。 ジプニーはある程度人が集まらないと発車しない。 ま、のんびり行きますか。 やがてジプニーはギナティランへ向けて出発。    おもいっきりローカルな路線なため、乗客も滅茶苦茶ローカル。いい味だしてます。 乗客はもちろん鶏も乗車(客の食料だけど)。中に入れないものは天井にのっけます。 で、豚は天井に乗車! 中では鶏”コケッコケッ”と鳴き、豚”ブヒ、ブヒ”言いながら、蹄にて軽快なタップダンスを金属でできた天井を連打! 面白れぇ〜〜。その時対面の窓に滴が落ちてきた。 あれっ?晴れてるのになあ。天気雨? いや、違う。豚の小便だ!そりゃ豚も我慢できんわな。 俺の方に垂れてこなくてよかったよ。 ジプニーは俺の好きそうな田舎を抜けて、ちょっとした町に着いた。    ギナティランだ。教会に市場。とてもいい雰囲気の町並みだ。いつかダイビング無しで滞在してみたいね。 ここから、バス乗り場までは距離があるそうだ。 ジプニーに一緒に乗ってきたオバチャンが3輪バイクに乗って行く様に誘ってくれた。 やがてモアルボアル行きのバス発見。よし、これで間違いなくモアルボアルへ行ける。 バスは1時間も走らない内にモアルボアルへ到着。 安宿とダイビングショップが集まるパナグサマビーチトライシクルで向かった。 懐かしい景色が広がる。久しぶりだなあ。1年振りかあ。 セブとは違って、のんびりムードが漂う。 熱帯魚 プラプラ歩いてサヴェドラダイブという場所にてダイブと宿を決めた。 昼からダイビングができるって。 ビーチ沿いのお店でのんびり昼飯を食う。 ここモアルボアルはセブのマクタンの様にリゾート、リゾートされてなくて落ち着いた場所。 外人が多いのも頷けます。
1本目 サンケンアイランド
その名の通り、水中の島。まあ、根ってことやね。アポに比べると今日はここ透明度悪いね。イエローテイルバラクーダ見たよ。
2本目 ペスカドール
沖合いに浮かぶ小島ペスカドール島へ行く途中イルカを見た。是非海の中でお会いしたいもんだ。 ここも透明度悪かったぁ。透明度10mあるかなあ。 ただし、ここの浅瀬のサンゴ礁にめちゃパープルビューティーが群れているのはフィリピンきたあって感じにしてくれます。
ブルーの海がとても綺麗 2本終了してナイトまでは暇があったので、ビーチにてシュノーケル。ここで大量のアジを見る。それこそ大漁! もう壁の状態でギッシリ。向こうなんて見えません! マアジだと思うんだけどギンガメの群れより見ごたえがあった。 やっぱり大きさより量でしょう。やつらを狙ってカスミアジが群れの中に突進。 その度にマアジの群れのビュンビュンって音が聞こえる。すげえ〜〜〜。
3本目 ハウスリーフ
俺アドバンスのライセンス持ってるのにこれが始めてのナイトダイブだった。 ちょっぴり緊張したなあ。魚は数少なくなっていて甲殻類が動き出すタイム。 俺まだ、この時ナイトの面白さわかってなくて、なんかしけとるなあってのが素直な感想。 おまけにイトミミズみたいなのがライトに集まってきて気持ち悪いことこの上なかった。
これにて、今回のダイビング終了。     明日の朝早くセブまで移動しなくちゃいけないので、 ビーチからモアルボアルのVハイヤー乗り場へのトライシクルを予約しておき睡眠に入った。

6日目
ギンギンボディのギンガメアジ 朝起きて、準備をしてしばらくするとトライシクルが。 おきまりのVハイヤーにてセブ島を西海岸から東海岸へ峠越え。 峠でもあいもかわらずぶっ飛ばすVハイヤー。酔いやすい方は酔い止め薬を飲まれた方がいいかも。 セブサウスバスターミナルに到着。朝飯を近くの飯屋でとっている時に事件は起こった。 通りを歩いていたチョットみすぼらしいオバチャンが店頭に置いてある食材をムシャムシャ食べ始めたのだ!
それに気づく店員。
逃げるオバチャン。
叫ぶ店員。
貧困が巻き起こす事件なんだろう。
日本では見れないと思う最高に面白いものを見せてもらった。まさにこの旅のハイライトであろう。 ここからジプニー、Vハイヤー、トライシクルを乗り継いで空港へ。 キャセイパシフィック航空にて、香港を経由して名古屋に無事帰還。