フィリピン(アポ、バリカサグ)旅行記
フィリピン(アポ、バリカサグ)
フィリピン訪問も4回目。リピーターになりつつあるよ。
今回は夜行便を利用してフィリピンはドゥマゲティまで行ってきました。
旅程表をみてもらうと分かると思うけど、行きと帰りに空港で夜を明かすという強行スケジュール!
我ながらよくやるよってホント思いました。
ではスケジュールの日付けの所を クリックしてね。
1日目 名古屋(19:25)〜マニラ(22:10)NW071便 マニラ空港
2日目 マニラ(05:20)〜ドゥマゲティ(06:35)5J625便 アポ3本、ダ−ウィン1本 ドゥマゲティ滞在
3日目 バリカサグ3本 ドゥマゲティ滞在
4日目 ドゥマゲティ〜セブ(陸路) アポ2本 セブ空港
5日目 セブ(03:00)〜マニラ(04:10)5J556便,マニラ(6:40)〜名古屋(11:35)NW072便
1日目
今日ものんびり空港へ。チェックインカウンターにはフライトの1時間ちょい前に到着。
国際線は本来2時間前にチェックインなんだけど、無事に搭乗券をゲット。今までフィリピンに行く時はキャセイ航空を利用して行っていたので、
大半の機内は日本の旅行者が占めていたのだけど、
今回はノースウェスト航空のマニラ直行便で、搭乗口には多くのフィリピーナ。
"イラッシャイマセー、オシボリ、イカガ?”って聞こえてきそう。 フィリピンパブってこんなんだろうか
(?_?)?
なんか香水が漂ってきそうである。
飛行機は乗客が早く集まったのだろうか、定刻より早めに出発。
早めに出発したのだから、当然早めにマニラは国際空港にご到着。
マニラでは国内線に乗り換えるために国内空港へ移動するんだけど、路線バスは無いらしいんだ。
空港の外まで行けばジプニーが走っているんだけど、ダイビングの
超重たい機材を持っているとそんな自由が利かない。
ってことで不本意ながらタクシーで行くことに。
早速訳の分からない値段でふかっけてくるドライバー達。
うんうん、アジアしてます。目の前にクーポンタクシーがあったので、
それで移動することにする。
空港での待ち時間約5時間!
夜中じゃなきゃ街を散策するんだけどねえ。
国内線ターミナルの待合室は非常に小さく、
こんな深夜でも、人で一杯。
チェックインの時間までは時間がたらふくあったのでベンチで寝ていたら、
冷房がこれでもかって効いており、完璧に身体が冷え切ってしまった。
寒〜い(+_+)!
なんで熱帯の国でホットココア
飲んで身体を暖めなくてはいけないんだ!
(まあ東南アジア旅行してるとよくあるけど)。
2日目
空港で夜を明かして、早朝の5時20分。
ドゥマゲティまではセブパシフィック航空を利用。過去には機内でスチュワーデスが歌を歌ってくれたり、
クイズ大会(もちろんタガログ語)をしたりと、
おもしろい航空会社だったらしいが、俺の乗ったフライトは何も取り立てたことをしてはくれなかった。残念!
ドゥマゲティ空港は非常に小さい空港で着陸時は海に落ちるんじゃねえの?って感じで降りていきます。
空港内では預け荷物がターンテーブルで出てくるなんて事は無く、
カーゴカートから直接床に置いていき、
”自分のがあったらサッサと持ってけコノヤロー”て感じです。あ〜、田舎にきたぜ。
メールで頼んでいたので現地のダイビングショップの黒澤さんが空港までちゃんと迎えに来てくれていた。
SARS騒ぎがあり来れなかった為、約2年振りの再会だった。黒澤さんの家
にとりあえず荷物を置いて、
そのままダイビングに向かう。
アポ島への最寄のバンカーボート乗り場まで黒澤さんの家から車で10分くらい。そこからバンカーボートで30分くらいでアポ島
へ到着。
黒澤さんの話だと、今月は初旬から中旬まで海は無茶苦茶荒れていたらしくて、ようやくここ数日落ち着いてきたらしい。
透明度はアポにしてはあんまり良くないよって。
1本目 ココナッツ
う〜ん、確かに過去のアポ程ではないかもしれないけど、結構透明度ありますよ。
珊瑚、カラフルな熱帯魚。そして亀。いいですね〜。
2本目”マムサ”
ここアポのメインディッシュ的ポイント で、
その名も現地名で”鯵”。
ただエントリーする前に黒澤さんが
”う〜ん、流れがないね。”って言うじゃない。
”えっ?それって、どげなことっすか?”て聞いたら、
”ギンガメアジ
出ないかも”って。いざエントリーしてみると全然流れがないじゃん。
いっつもは川のように流れてフィンなんて動かす必要が無いような爽快ドリフトダイビング
が出来るのに、今回初めてフィンキックで進んでいく。やばいか?黒澤さんの予想は見事的中
(そんな予想は外れてくれ〜!)。流れが無かったので、
やつらはダイバーが行けないような海深くに潜っていってしまったみたいだ。
”マムサ(鯵)”と言うポイント名が悲しく聞こえてきそうなダイビングだった。
島に上陸して、サンドイッチ
をかっ食らって、昼寝。
3本目 サンクチュアリ
ここはアジア随一、いや世界随一の密集率でクマノミ達が見ることができる、
通称クマノミ城があるポイント。やつらはギンガメ達と違い、100%お会いできるので有り難いです。
クマノミはかわいいし、珊瑚はめっちゃっ綺麗なポイントなので、癒されること間違いなし!
心が疲れている方は是非ど〜ぞ。
4本目 ”マサプロッド”
流れが無いアポを潜るなら、ネグロス島の方に面白いポイントがあるよ、ってことなので、
アポ島さようなら、ただいまネグロス島。ポイントはダーウィンという村にあるビーチからエントリーする。
下地が砂の上に、今まで海が荒れていたこともあり、透明度は、アポに比べればイマイチ。でも、
魚影が濃い、濃い、濃いです。
小さいながらもギンガメの群れは見れたし、ノコギリダイはうじゃうじゃ。
でっかいシマアジ。アナゴにいたっては、普通臆病ですぐに穴に隠れるやつらが、
”見て、見て〜”と言わんばかりに、体を海底から出しまくってくれて、
もうサービス満点なやつら。俺、感動しちゃいました。
そして余裕で1メートルオーバーはあるサワラ(の仲間でしょうか?自身無いっす)が登場してフィナーレ。興奮しました。
ただ、デジカメ
のバッテリー切れちゃって......。本日のダイビングが終了して黒澤さん家
に帰ってきて、晩飯。
明日はバリカサグ島へ遠征。今回の旅行の最大の目的はバラクーダの群れを見ること。
そのために日本を出発する前から、黒澤さんと船の手配をメールでやりとりしていたのですが、ここで、問題発生!
予約していたバンカーボートが明日セブで許可証をとらないといけないから、出せないっていってきたんです。
急遽、他のバンカーを黒澤さんが手配しにいくことになったが、
なにせ突然のことだったので小型のバンカーボートしか手配が出来なかった
って言うじゃん。でも、明日なんとかバリカサグに行けそうなのでホット一安心。
明朝は早いし、昨日からまともに寝てないので
非常に激しい睡魔が襲いまくってきやがるから早めに就寝する(v_v)。
3日目
朝は6時に起床して、ドゥマゲティ市内の飛行場近くにある、とあるバンカーボート乗り場へ行く。
結構大きいバンカーボートあるじゃん、さ〜て、おいらの乗る
バンカーボートはどれかな?って見てると黒澤さんがこっちこっちって呼ぶから、行って見ると、
ドヒャア〜、小っちぇ〜!
小さいとは聞いていたけど、ここまでとは、さすがにビックリ。隣にとまっているでかいバンカーボート
が気分的にそのものよりも、
大きく見える。
他に表現するなら、タイタニック号とその救命ボートの差ぐらい(←誇張気味か?)。
選択の余地はなく、救命ボート、いや、小さいバンカーボートに乗り込む。岸から20mも進まないうちに、
船外機のプロペラの交換をし始める。
"おいおい、今日中に着くのか?"しかし、船頭さんもこんなことはよくあるのだろうか、
海に入りながら手早く直してしまった。
このバンカーボート、一応はツインエンジン搭載。ひとつはホンダ製の新しいエンジンでも、
もうひとつは博物館にでも飾ってありそうな
とっても古いエンジン。このエンジンが曲者でガソリンを吸い込みすぎるのか、よく止まりやがった。
ガス欠やエンジンの不調で数回止まって、
”俺漂流するんちゃうんかいな?”とマジで思うこと3時間。
バリカサグ島
に無事に到着。
やっと潜ることが出来ます。しかし!本日バリカサグでも流れなし!小船でTシャツを売りにくるバリカサグおばちゃん曰く、
"バラクーダ? そげなもの数日出てねーべよ”(←もちろん英語)
ってそっけない返事。それでも、淡い期待を胸にエントリー。
1本目カテドラル
1番流れがありそうな場所を狙ってみたのですが、ホントに少ーしの流れしかなく、期待は絶望へと変わっていくのであった。
ちなみにナポレオンは出ました。
バラクーダに固執すると、気分は滅入る一方なので、ダイビングを単に楽しもうじゃないのって、考え方を変えて、
2本目サンクチュアリ
こちらでは垂直なドロップオフ沿いに流して行ったら、
うひゃ〜、出るわ、出るわ、ギンガメ!流れも全然ないので、
トルネード状態でグッチャリ群れていやがる。
3本目サンクチュアリ
最後もサンクチュアリに潜ってギンガメを堪能。
バラクーダはでなかったけど、満足のバリカサグでした。3本終了して速攻でネグロス島へ帰り始める。
今日も朝早かったのでいつの間にか、寝ていた。
1時間ぐらいたっただろうか、目が覚めて振り返ると、
まだあの小島のバリカサグが見えとるやん。
行きよりも波が少しあるので、スピードが出せないみたい。帰るネグロス島は向かう方向には全然見えてこない。
そして、時は経ぎ、はるか彼方セブ島に太陽が沈んでいき、
赤く染まった空。月明かりが煌々と光輝きだし海に月が反射し、星達も月に負けじと瞬く。
う〜ん幻想的。って
完璧な夜
じゃん!
やがて、ドゥマゲティの寂しい町明かりが見えてきて、帰ってきたなあとしみじみしていても、
なかなか近づいてこないネグロス島。
でも、時間が進めば、のろくてもバンカーボートもちゃんと進み、ドゥマゲティは目の前。しかし、残り30mくらいでまたガス欠。
最後の最後に、またトラブルで締めくくってくれるあたりがこのバンカーらしさでしょうか。
でもこんな小さなバンカーボートでもやってくれました。往復100kmはある航行を成し遂げたのです。
今日は残念ながら、バラクーダを見れなかったが、このバンカーボートでバリカサグへ行ってきたんだと
妙な達成感。
晩飯は黒澤さんの家があるバコン村で祭りがあったので、御馳走が一杯あったのですが、
かなり油っこく、胃にもたれたのであった。
4日目
本日ダイビング最終日。
窒素と帰りの飛行機の関係で今日は午前中にアポで2本。
1本目マムサ
やっぱり流れはないんだけど、
深場を狙ってみることに。40mまでいってみたけど、ギンガメ達はいなかった。
あんまり無茶すると減圧潜水になりそうだったので、
浅場へ移動することに。昨日バリカサグまで遠征してギンガメ達を見といて良かった。
結局ここマムサでギンガメを外すなんて。
逆の意味で、すごい事だと思う。
2本目サンクチュアリ
窒素を溜め込まないようにひたすら浅場で
クマノミ達と戯れる。
ダイビング終了後黒澤さん家で機材を乾かしている間に、昼飯を頂くことにするが、
今日はドゥマゲティに住んでいる日本人数人が現地の
富裕中国人の家でパーティーを開いているということでお呼ばれされに行く。
彼らは日本では既にリタイアしており、年金でこちらで
悠々自適の生活を送っているのだった。中には日本に家族を置いてきて、こちらで、フィリピンの愛人を囲って暮らすという、
羨ましい、いや、不謹慎な生活をしているおじさんもいた。
昼飯を食べ黒澤さん家に帰り、機材をパッケージングしてセブまで移動することに。
現在ドゥマゲティからセブまでの高速船、スーパーキャットは運休中ってことなので、
とりあえずはドゥマゲティのお隣の町からセブ島のリロアンまで
”渡しバンカー”で渡る。リロアンの船着き場ではVハイヤーがきておらず、トライシクル
の運ちゃんが
”へい、へい、兄ちゃん、
ハイウェイまで行けばバスがあるぜ。俺のトライシクルに乗ってきなよ。安いぜ”と言いながら、
とんでもない値段をだしてくる。
どこが安いんだ。このタコ!おまけに他の人達もみんなここで待ってるやんか。
やがて名簿みたいのが出てきて、それに順番に名前を
書いていく。どうやらVハイヤーに乗る順番を決めるみたい。30分程で、まずは1台目のVハイヤー登場。
おいらは名簿14番目に
記入したので、これに乗ることが出来た。ところでVハイヤーとはトヨタのハイエースを利用した、都市間移動手段なんだけど
(バスの小型版と思って頂けたら結構です)、乗客をひたすら詰め込む。
全員で20人くらいは、いるだろうか?
小型バスじゃないよ!ハイエースだよ!
当然隣の客とは身体はピチピチにくっ付き、手足を動かすスペースなんてほとんどない。大量に人を詰め込んでいるから、
エアコンもたいして効かないという不愉快きわまりない乗り物だ。
さらに隣のやつがデブで汗かきだった日には目も当てられない。窮屈な車内はさらに窮屈になり、体感温度はうなぎ登り、
当然湿度も上昇で不快指数はみるみるヒートアップ!!
でも考えてみて下さい。もしかすると、貴方や貴女の隣にキムタクやハセキョーが座ったら、
二人の身体はこれ以上なく寄り添い、長時間ムフフッな時を過ごせるのだ。あっ!さらによく考えるとキムタクやハセキョーが
こんなのに乗るわけ無かった。残念!
まあ、乗り物が乗り物だけに、安いです。リロアン〜セブが100ペソ。
運ちゃんは人を運べば運ぶ程儲かるのだろう、
やたらぶっ飛ばしてくれます。それはまるであの今は亡きF1レーサー、
アイルトンセナが乗り移ってしまったかのごとく、鬼神の走りを
してくれて、冷や冷や感をタップリ味わうことができる。カーブが続く山道でさえ、前の車に追いつくと対向車がくるかどうかも
わからないのにオーバーテイク。こいつはカーブの先が見えているのだろうか?シックスセンスの持ち主か?しかしながら起こるべきして、事件は起こったのだ。
”キィー”という音とともに急ブレーキ。そして
”バンッ””キャイ〜ン”。俺、たまたま窓側に座っていたので、見ちゃいました。
白黒のブチの犬が転がっていくのを.....。南無阿弥陀仏。合掌。かなりの衝撃だったにもかかわらず、その後も飛ばし続けた彼の
プロ根性には頭が下がる思いです。やがて人を轢き殺すでしょう。いや、もしかして既に.....。セブには3時間後
サウスバスターミナルに到着。バスターミナルに荷物を持った日本人俺一人。タクシーの運ちゃんが群がらない訳がない。
そんなやつらを蹴散らし、近くの姉ちゃんにSM(ちょっとやばい名前だが、セブにあるどでかいショッピングセンターのことです)
に行くジプニーはここで待てばいいか聞いたら、オッケーとのこと。SMでちょっとした土産を購入して、今度は空港のあるマクタン島の
ラプラプの中心OPONへVハイヤーで向かう。ラプラプではナイトマーケットの傍にある変なキャラクターの看板が目を引くフィリピン版
ロッテリアみたいな所”ジョリービー”で暇を潰す。セブの空港にはバスが無いのでタクシーかトライシクルで行かざるを得ない。ぼられるのは腹が立つ
ので、ジョリービーのスタッフに相場を聞いてトライシクルをつかまえる。
空港到着したのは夜も11時近く。出発ロビーは当然閉まっている。たまたま近くにいたスタッフにどこで時間潰せばいいか、尋ねたら、
到着ロビーの方に行けとのこと。
”おっ、ラッキー!到着ロビーは開いているのかな?”って思って行ってみると、やっぱ閉まってるやん。
ただ、建物の外だけど明るい場所に長椅子がおいてあるし自販機もあるので、そこで休むことができる。同じく明朝早くのフライトのフィリピン
人がいたので、ちょっとした話をして眠りにつく(v_v)(ベンチにて)。
5日目
1時近くだろうか、身体中を蚊に刺されて痒くて目が覚める(*_*)。虫除けスプレーは必需品でした。まあ、こんな所で寝る人あんまりいないと
思うけど。どちらにせよ、3時のフライトだったので、1時には出発ロビーが開くと聞いていたので、移動する。チェックインを済ませ、
ゲートに行くと、あの”ジョリービー”が搭乗者に無料でハンバーガー、ジュース
となんか訳分かんないものを配っている。ラッキー。
セブパシフィック航空も頑張っているね。フライト時間になったがダイコンを見ると、まだ6時間は搭乗禁止になっている。
やっぱ、窒素溜まってるなあ。減圧症にならなきゃいいが、乗らざる得ない。
でも、あんまり無茶してると危険だぞっと。
ダイバーの方で、最高何時間フライト禁止時間を破ったことがあるのかな?
まあ、心配をよそに無事マニラに到着。国際空港に移動してチェックイン。これが手続きが長いの何のって、つい最近ロシアでテロがあって
2機連続で墜落したおかげで、テロに敏感なアメリカ系の航空会社であるノースウェスト航空はチェックが厳しいの。出発ゲート前では
靴まで脱がされていました。出発時間よりも安全をとる。これ当たり前ね。テロには安全だったかも知れないが、ダイコンでは未だに
フライト禁止の表示が出ていて、個人的には全然安全ではありませんでした。
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