イスラエル
イスラエル。なんかとっても危ない雰囲気の国。戦争バンバン。テロはてんこ盛り。ってイメージ。
確かにそーだけど、首都はキリスト教、ユダヤ教、イスラム教の聖地のエルサレム。
死海で浮遊体験。危険な国かもしれないけど、とっても魅力的な国やね。
1日目
エジプトはカイロにて。
さて今日はエジプトを離れてちょっくらイスラエルへの小旅行。
朝早く起きてバスをひろうためにタハリール広場へ向かおうとしたら、
ホテル前のタクシーが”空港へ行くバスは無いから俺のタクシーに乗れ”とか、なんやらゴチャゴチャ言ってくる。
”嘘つくでねえ!”
タハリール広場へ行って、バス探したら、空港へのバスはラムセスヒルトンホテル近くのバスステーションから
出るって言うんで、バス番号を教えてもらって、乗り込んだ。しばらく走ってからかな、人がドバ〜ッっと降りるやん。
”んっ? このバス空港行くよね?”
”行かないよ”
”あらららら”
このバスは 400 じゃなくて、 ’400 らしい。
”紛らわしいぞ!”
新たにここからのバス番号を聞いて空港へ目指すことに。
近くで事を見ていた人が、走ってきたバスを停めて、これに乗ってけばいいよって教えてくれた。サンキュー!
このバスはちゃんと空港へ行ってくれた。
”ホッ”
エジプトAIRはターミナル2からの出発。
さて、チェックインしてカバンを預ける。が、飛行機の前で預けたはずのカバンがたくさん置いてあり、
係の人が何か喋ってる。なんだか訳分かんないし、俺のカバンはキャビンに持ち込めるサイズだったので、
カバンを機内に持ち込んだ。
一体何だったんだ?
9:45に出発した飛行機は11:00近くにイスラエルはテルアビブ近郊のベングリオン空港に到着。
1万円ほどニューシュケルというイスラエルの通貨に両替して外に出る。
少し雨降ってるやん。
にしても”寒い!”エジプトからくるとえらい温度差に感じるよ。
エルサレム行きのバスに空港前の道路から乗り込む。値段は高いが、日本のエアポートバスみたいないいバスだ。
バスは高速みたいな道を走り、丘をくねって登って行く。まわりの景色はとても中東とは思えなくて、なんかヨーロッパ的だ。
緑の高原に桜みたいな花が満開。そしていくつもの丘がおりなす光景は、とっても素晴らしい。
とにかく奇麗でした。バスはエルサレムの中央バスステーションに到着。
ここは新市街で、俺は旧市街に泊まるつもりだったから、バスステーションから市バスに乗り、
しばらくして旧市街の城壁が見えてきた。ヤッフォ門前で降りて、城壁内へ。
門を入ってすぐにホテルがあったので、ここで即決!
エルサレムには3泊するつもりだったから、前払いで代金支払ったら、お金が少しになっちゃった。
すぐ近くにMoney Changerがあったから、またニューシュケルに両替。
おいおい、こっちの方が空港より断然レートがいいやないか。
空港の銀行め、ボッタクリやがったな!
さて、町をぶらつくか。旧市街地の通りは細い所が多く幅2、3mくらいのところもある。
両側には食料品売り場に日用雑貨、おみやげ品など、例えるなら日本のお寺の参道って感じかなあ。
旧市街には見所いっぱい。始めに目指したのは聖墳墓教会。
う〜ん、どうやって行くのかな?と迷っていたら、たまたま”地球の歩き方”を持ってる奴を発見!
どこにでもいるぜ日本人。早速、道を教えてもらった。
着いたあ!!(^O^)雰囲気バッチリ!中に入るとさらに雰囲気は豪華、厳か!
中の明かりはほとんどがローソクだろうか。
話では聞いたことがある、聖書とかに出てくるゴルゴダの丘(キリストが十字架に張り付けられた所かな?)はこの建物の中にあるのだ。
丘って言うから本当に丘を想像してたんだけど、まさか建物内にある階段を登った所にあるとは思わなかった。
この聖墳墓教会の中にはさらに建物があり、そのひとつがキリストのお墓。
多くのキリスト教徒が世界中からここへ来るんだ。
順番を待ち、中へ入る。中には部屋が2つあり、奥への入り口をかがんで入るとあのイエス様がお眠りになっていらっしゃる場所だ。
ホントにここにいるのか!? って言うより、キリストってホントに実在した人物なの?
(これってキリスト教徒にとっちゃあ暴言やなあ。)
暗くて狭い空間にローソクの炎が浮かび上がるとっても神秘的な世界。
この雰囲気、とても言葉では表せません!
心が洗われた後は旧市街の壁の外側をブラブラ散歩する事にした。
晩飯はホテルの近くの店でケバブを食う。うめぇぇぇ〜〜!。
しかし、物価が鬼の様に高いのだ(エジプトから来るとね)! んでもって、TAXが更に追い討ちをかけてきやがる。
イスラエルの民はよっぽど儲かっとるのかのお。さすがユダヤ人!
2日目
朝飯は、昨日買ったお菓子を食うことにした。これがとんでもなく甘ぇ〜の!砂糖の塊じゃああるまいしこんなものは俺食えん!
糖尿病へまっしぐらのお菓子だ。今日は死海へGO! 市バスをヤッフォ門の前でひろい、新市街のバスターミナルへ向かった。
死海のエンゲディという所に向かうことにした。バスは8時45分発。
バスで走っていくとエルサレムはホント、丘の上にある都市だなあって実感させられるよ。
丘が幾重にも重なってそれらは全て草原に覆われている素晴らしい景色。
その中を羊達が放牧されていてエルサレムの光景とは全く違う雰囲気。バスは丘を下だっていき、標高をドンドン下げていく。
それに伴い周りの景色にも変化が見られる。草は見られなくなり、荒れ果てた大地が広がってくる。
そう、みんながイメージする中近東な感じになってくるのだ。
そして、いよいよ死海が目の前に見えてきた。
朝エルサレムではコートが欲しいほど肌寒いのに、ここでは太陽がサンサンと輝いて暖かい。
朝、心配したけどこれなら死海に入ることが出来る。ここまできて入れないの悔しいからね。
やがてエンゲディに到着。
”んっ?なんか本に載ってる写真と違うなあ。”
で、たまたま近くにいたイスラエル兵に聞くと、
”ここは違うぜ。エンゲディスパは3km先に見えるあの森みたいな所にあるぜ”
”どひゃ〜!”
ま、こんな所歩くのも、なかなかないから散歩がてら死海沿いの道を歩いてエンゲディスパを目指した。
40分くらい歩いてエンゲディスパに到着した。
何故エンゲディスパなのか?それはここでは泥エステという面白いことができるからなんだ。
41シュケルを支払い建物内に入り、ロッカーに貴重品を預けたら、後は死海へまっしぐら。
ちょっと、冷たいけど(時期は2月)充分入ることができる。
死海の底は凸凹しているので、無茶苦茶足の裏が痛え〜!(行かれる方は是非ビーサンを買うか持参で!)
ある程度の水深で足の力を、そっと抜いた。浮く!ホント簡単に浮くんだ!!
すげぇ、すげぇぞ、死海!(^O^)
うつぶせになっても簡単に顔をあげることができる。泳ぎが苦手な俺はこの浮遊感にチョー感動!
15分以上は死海内に入っていてはいけないって、スタッフに言われたけど、あまりの感動に30分以上は入っていたね。
風が吹いているため若干の波があるのがチョットかなわんなあ。
うわぁー、すげえ、とか言って、口を開けていた時である。
死海の水が口の中に入ってしまった。”痛ぇ〜!! ペッ、ペッ!”(>_<)
そう、塩分濃度が濃すぎて、辛いを通り過ぎて痛いのだ。
かつて、米俳優シルベスタ・スタローンが「俺は強い」とか言って海中で目を開けて大騒動になったことがあるそうだ。
あのシルベスタ・スタローンでも無理なんだから、一般人は決して、水を舐めたり、目に入れたりしないように。絶対無理です(笑)。
泥エステへ行こうと思い、岸へ上がって道を歩いていたら、たったその短い間に乾いた所から白い塩が吹き始めてきた。
大きな容器に真っ黒な泥が一杯ある。まわりの人達と同様に俺も塗ってみた。風が吹いているから、若干寒いんだけど、
泥が乾くと、服一枚着ているような感じになって過ごし易い。これを硫黄分を含んだシャワーで洗い流して、
室内にあるこれまた硫黄分の含んだプールに入る。死海同様15分が限度と書いてあります。
さて、お肌の方ですが、もうツルツル。女性が喜びそうな場所ですね。ただ、やり過ぎたのか、ヒリヒリしやがる。
行ったときは控えめにねf(^ ^;。
死海の塩をお土産に購入して、スパの前からバスを拾ってエルサレムに戻ることにした。
夕方5時には無事エルサレム到着。
晩飯はイスラエル料理?ファラフェルというコロッケみたいなのをピタというパンみたいなのにサラダと共に挟んだのを食う。
ようはサンドイッチね。今日は貴重な体験できました。
3日目
朝は神殿に行ってみる事にした。8時くらいなんだけど旧市街地のお店はほとんど閉まっていて、ちと寂しい。
朝早い?から観光客少ない。ここにくると写真とかでよく見る光景だから、いかにもエルサレムにきたなあって感じだよね。
岩のドーム、エルアクサ他で22シュケルと高い。
まずはエルアクサに入った。カバン、カメラの持ち込みは禁止で屋外に置いて行く。
もちろん靴も脱がなきゃならない神聖な場所だ。ここである女性観光客が小さいポーチを付けて(多分、貴重品でも入ってたのでしょう)
入ろうとしたら、信者の1人が凄い剣幕で”OUT!OUT!”と叫びながら追い出してしまった。気を付けましょう。
中では今は亡き元PLOのアラファト議長みたいに頭の上に伝統的な衣装を身に着けた人達が祈りを捧げている。
シャンデリアやステンドガラスでいい雰囲気です。ちなみにあの銀色のドームの真下には行けませんでした。
次に岩のドーム。ここエルサレムのシンボル的な場所だ。
建物内にはイスラム教信者にとってはとってもとっても大事な岩が奉られているのだが、俺にはただの岩にしか見えなかった。
11時近くになった時に”クローズ”とか言い始めやがって、
俺まだイスラム博物館入ってねえぞ!
まあ、俺一人が叫んでみても始まらねえし、チキンな俺はブツクサ心の中で言いながら神殿の敷地を後にした。
ユダヤ教の聖地、嘆きの壁(WAILING WALL)の入り口は神殿のすぐ前にある。
嘆きの壁に入るにはテロ防止のためかカバンのチェックを受け、
さらに宗教的理由から専用の帽子(ま、観光客は紙製だけど)をかぶらなくてはいけない。
壁に向かって、左が男性、右が女性となっております。カップルで行かれるかたは一緒に入れないんであしからず。
TVでよく見た真っ黒けの服を着た人達が壁に向かって一心不乱に祈りを捧げている。祈り方は非常に特異だった。
(あんま変な事書くとユダヤ教信者から非難されるので控えさせて頂きます)
雰囲気はバッチリな場所です。
ヴィアドロローサというキリストが歩いた道を通って聖墳墓教会に立ち寄ってから、ダマスカス門に向かった。
ここでシェルートという乗り合い車(主に白色のバン。なぜか知らないがフォードの車ばっかだった。助手席あわせて10人乗り))を拾いベツレヘムへ向かうためだ。
ダマスカス門にいたやさしいおじさんにシェルート乗り場を教えてもらい、いざ乗ろうとしたら、どえらい人の群がり様!!
その勢いに圧倒されて5、6台もパスしてしまった。
エルサレムからベツレヘムまでは20分程。思ったより近い。目指すは生誕教会だが、今ベツレヘムのどこにおるのかもさっぱりわからん。
近くの人つかまえて聞いてみたら、歩いて行けそうな距離だったのでよかった。
やがてたくさんの観光バスが見えてきた。間違いない!観光バスのある所に名所あり!
こっちは迷って一生懸命きているのに、観光バスで連れてきてもらえる観光客が羨ましい。
ま、こっちの方が達成感あるぞと自分を納得させる(ホントそうなんだけど)。
大きな建物なのに入り口は人1人は入れるぐらいの小ささだ。
中には電気照明はなく、ロウソクと窓からの明かりのみで、薄暗さがより神妙さを醸し出す。
広い聖堂の奥の祭壇の右手からキリストが生まれた場所へ行く。
エルサレムの聖墳墓教会と同様に天井からロウソクの入った金銀のつつが垂れ下がっていて、
なんとも言えぬ雰囲気じゃ。
ここで、団体さんがSILENT NIGHTや他のキリスト教の歌を歌っていて響き渡り、ムード抜群。
思わず俺キリスト教徒になろうかなって思うぐらいです。
ここは他にもいろんな部屋があり、とってもいい所です。
おまけに教会だからタダ!物価の高いイスラエルでは有難いよ。
帰りは近くのバスステーションを教えてもらったけど、バスステーションにバスいねえ。
どうしようと思う間もなくシェルートが”ジェルサレム?”って聞いてきたのでラッキー。
これもイエス様のお陰か? エルサレムでは宿近くのヤッフォ門で降りることが出来た。
4日目
今日は旧市街の対面にあるオリーブ山を目指すことにした。ヤッフォ門から旧市街を出て道路をブラブラ歩いていくが、
ホコリっぽいことこの上ない。万国民教会の横から、ひたすら上を目指す。
が、きついきつい。しかし、頂上近くまできて旧市街の方を振り返って見ると、絶景が拡がっている。
頑張って登るぞって気力が沸くもんだ。観光バスが見えてきた。名所近し(笑)! 昇天教会。名前の通りイエスがここから昇天したらしい。
建物ショボイ。中にあるイエスが昇天した時についたといわれる足跡も”まっ、こんなもんか”って感じです。
キリスト教徒以外にはお勧めいたしません。(暴言でっか?)
次に展望場所に向かった。風がビュービュー。旧市街の景色がとても素晴らしい!
こここそ、イスラエルで事件があった時にニュース等で現地スタッフがレポートするのにバックの映像に使われる場所だよ。
エルサレムに来たのを実感するひと時でした。
帰りに再び万国民教会の横を通ったら、祭壇のところにある岩を観光客がカシャカシャ撮っている。
俺にとっちゃあ、なんの変哲もない岩に見えるのだが、とても有り難いものであろう。俺も意味もなく写真を撮っておいた。
ライオン門から旧市街に戻り、岩のドーム下へ行く。昨日イスラム博物館に入れなかったので、
駄目もとで昨日の日付入りのチケット出したら、あっさり、オッケー。おっちゃん、見てる?
博物館内にはほとんどコーランばっかり。イスラム教徒にとっちゃあ、それはそれは有り難い場所です。
奥には、以前岩のドームの頭の部分に付いていたものが飾ってあった。
今日もヴィアドロローサを通って聖墳墓教会に行く。
今日は教会の中の奥にある階段から下にある部屋部屋にいくことができた。
キリスト教はいくつかの宗派に別れているから、各宗派それぞれが部屋を持ち管理している為に見所が非常に多い。(←本の受け売り)
これだけ見所多いのに、ホントただで見ていいの?って感じです。
シオン門から旧市街の外へ出てマリア永眠教会へ行ってみた。ここはフランスはロワールにある城のような建物だった。
次に向かったダビデの墓は、とっても探しにくい場所にあるので、行かれる方は心してかかられよ。
ここはユダヤ教の建物なので、嘆きの壁同様、帽子をかぶる事になった。
今日はイスラエル滞在最後の日ってことでヤッフォ門から旧市街の城壁めぐりをした。ヤッフォ門あたりは、
あんまりいい景色ではないが、ダマスカス門あたりはいい景色がひろがります。
丸いドーム型の屋根を持つ独特な家並みをみることができます。
ここで城壁を降りて、旧市街を抜けて、ホテルに戻り空港に向かった。
ベングリオン空港のセキュリティーチェックは非常に厳しく、
ボディーランゲジは得意だが英語が苦手な俺は検査官の難しい質問に答えることが出来ず、
別の部屋へ連れてかれることに。
若い女の検査官2人はニコニコしながらもカバンの中は徹底的にチェック。もちパンツまで。ここまでされる奴あんまりいねえと思う。
検査しても何もでてこないのは当たり前。検査後はボーディングパスを一番にとらせにいかせてくれるし、
出国審査のところまで笑顔でお見送り。
ただ俺のパンツを見たかったのか?(←んな訳ねえだろうと一人ツッコミ)
空港内のみやげ物やはTax freeなのに、なんでこんなに高いんじゃ。
カイロへの飛行機はイスラエルのエルアル航空。
エルアル航空の飛行機のシートベルト取り扱い説明や緊急時の説明等のビデオはなんと、ピンクパンサーが説明。
こりゃ子供もちゃんと見るわね。
いろいろな見所を提供してくれたイスラエル。
”シャローム!”