インドネシア(バリ)

    歴史と伝統が残り、アジアンテイストも味わえる島。バリ。今回は出かける前から色々ありました。
  出発前の騒動 
  1日目  名古屋〜成田  成田〜デンパサール(ガルーダインドネシア航空)                          クタ滞在
   2日目              ヌサペニダ3本                              クタ滞在
    3日目                       ヌサペニダ3本  クタ〜トゥランベン(バイク)               トゥランベン滞在
    4日目             トゥランベン4本                              トゥランベン滞在
   5日目  トゥランベン〜アグン山、ギャニャール、タナロット〜クタ(バイク)  デンパサール〜(ガルーダインドネシア航空)  機中
  6日目    〜名古屋 (ガルーダインドネシア航空)


出発前の騒動
またまた、バリで爆弾テロ発生(2005年)!まったく困ったものです。
さて、観光とダイビング一緒に出来るとこないかなあって思って決めたのが、インドネシアはバリ島。ただ、行った時期が悪かった。 何故か? 俺が行く1ヶ月ほど前にバリはクタという繁華街にて、アルカイダ関係の爆弾テロがあり、 日本人2人を含む外国人観光客(ほとんどオーストラリア人)約200人が殺されるという過激な事件があったからだ。 犯人は既に逮捕はされていたのだが、親は反対!(当たり前か)。若気の至りかそんなのはおかまいなしの俺。 行っちゃえ、行っちゃえ、って、さっさとネットで現地のダイビングショップに予約をして、格安航空券を手にいれて、 気分はもうバリ! ところがどっこい、事は簡単に済まなかったんだな。 出発の4,5日前だろうか?こんな電話がH.I.Sからかかってきた。
名古屋からの飛行機は客の集まりが少ないために飛ばせません。
へっ?! 
成田からの飛行機にお乗りください。
何言ってんだ?! どーやって成田まで行くんだよ?
お客様自身で新幹線かバス等で行って下さい。 費用はガルーダインドネシア航空が負担致します。
飛行機飛ばさないのは、そっちのわがままやないか! 名古屋〜成田の国際線扱いの飛行機に当日乗せやがれ!
チキンな俺だが相手が電話だけに、知ってる知識を使ってヤクザな交渉! というより正当な申し出だけどね。
ただいまから席が取れるかお調べ致します。
よ〜し。(ティロリロリロリン〜♪)
申し訳ございません。当日は既に満席となっております。
ガクッ。 じゃあキャンセル待ちをかけてくれ。
承りました。キャンセルが出なかった場合には、他の交通手段でお願いします。
了解。
そして出発の2日前に名古屋〜成田便が取れたとの電話があったのだった。


1日目
クタの夕陽 名古屋から成田の便はやっぱり満員だった。この成田便、成田にてデンパサール便へのアクセスが非常に短い。 と言うことで、成田空港では空港職員が出迎えて乗り継ぎを優先させてくれる。この時気付いたのだが、 名古屋からの便でこの成田発のデンパサール便に乗り継いだのは、たったの6人! 新幹線できた人もいるかもしれないが、それを考えてみても、少なすぎる。 ガルーダが飛行機飛ばしたがらないの分かる気がする。
(でも、かつて石垣島へ行った時、那覇からの便は定員200名に対して乗客5名!! スチュワーデスはマンツーマン扱い!それでも飛行機飛ばすJAL。偉い!)
成田発の便には100名は乗っていると思う。やつらもかなり周りに反対されてきたはずだ。
勇気ある彼らに乾杯。
飛行機がバリの玄関口デンパサールに到着した。
デンパサールの一番の繁華街であり、安宿の集まるクタへタクシーで向かった。
繁華街というにはチト寂しいかな。本日の宿はクタのメインストリート沿いにある、
見た目チョット良さそー、でも中はヤッパリこれかっていう安宿に決めた。
とりあえず宿は抑えたので明日のピックアップの為にダイビングショップに電話をする。
電話なんて代物はこんな安宿にゃ付いてない。
近くの電話屋(公衆電話じゃねえよ。明治時代にあるような電話をするためのお店だよ。)にてアポをとることが出来たのでチョックラ散歩することにした。 かなり暗くなっていたのだが、車通行止めの向こうに1ヶ所だけとてつもなく明るい所がある。
そう、ここがテロ現場だったのだ。
ライトに煌煌と照らされた現場は大きな爆弾でも空から投下されたのか?って思いたくなるほどの破壊のされかただ。
爆弾は車に積んであったらしく、爆心地は1m程の深さの穴が開き、その周りの建物は見事に吹っ飛んでいる。
さらにその周りの建物も火災によりボロボロ。
テロ爆心地 ちょっと離れた建物の窓も爆風の影響だろうか?割れていたり、ヒビが入っているのが多かった。
現場付近には多くの花束や供養物が置いてあり、ボードには亡くなられた方の写真や当時の写真が貼ってあって心が痛い。
テロ現場というものを始めて見たが、こんなことは2度と起こして欲しくないねってホント思うよ。
気をとりなおして、モールにあるケンタッキーで日本とは全く違うマズイ物を食べてホテルに帰ってきた。 日本のケンタ万歳!
2日目
朝早く起きてダイビングショップのピックアップの車を待つ。
今回使用するショップはサヌールにあるENA DIVE。
クタから車で15分といったところか。今日はネットにてリクエストしておいたヌサペニダでダイビングだ。
ヌサペニダ(ペニダ島)へは高速ボートで30分以上かかるんだけど、とってもいい場所らしいんだ。
本日はアメリカ人と一緒にダイビングだ。 こやつ、既に500本以上潜ってるツワモノで俺が足引っ張んねえか心配だった。で、
1本目 Crystal Bay ヌサペニダは水がディンギン(冷たい)って聞いていたので、5mmのウェットスーツ借りようとしたら、 ”バリは熱帯だからそんなのねえよ”ってさ。で、仕方ねえし、3mmのウェットスーツで潜ったら、冷てえのなんのって! 水底においては、なんと水温19℃!! 熱帯じゃねえよ! 3mmのウェットで潜る温度じゃねえ! ドライスーツでもいいぐらいだよ! って歯がガタガタいってきました。 水面に上がってきたときの水温25℃を天国に思えたよ。 さて肝心な魚影ですが、ベリー濃いです! とにかくでかい魚の群れ。あれマグロでしょうか? 一番の収穫はマンタかな。とにかくデカイ!このマンタ、俺のダイビングライフの中で未だに一番の記録となっております。 石垣島やパラオのクリーニングステーションに現れるマンタとは桁が違います。これが10畳マンタ! Biiiiig!!!ただ、ステーションのマンタと違いあっという間に飛び去っていってしまいました。 いやはや凄かった。
2本目 Toyapakeh ここの水温は25℃あり、まだ楽にダイビングできた。 ここの魚影も半端じゃありません。ウメイロハナダイの群れはもう異常発生!他にアジ系の群れ?ENA DIVEはロギングしないので魚の名前はよくわかりません。 今回のメインはマンボウ!予想もしていなかっただけに超ビックリ!イントラがベル鳴らすので何?って振り返れば、すぐ側にマンボウ! 近い近い。2匹ゲットです。ヤッホー!でっかいねえ。マンボウのシーズンじゃないそうですが、水温が低くて出たそうです。凄すぎ!!
3本目 Blue Corner ここバリにもブルーコーナーがあります。あたれば、パラオのブルーコーナーより凄いよってことで行ってきました。 エントリーしてみると、珊瑚もさほど奇麗ではなく、これで何もでんとショックやなあ、まっ、バリ最速のドリフトを楽しむか(どっかに掴まると、マスクぶるぶる震えるというか、ホントずれそうです。)。 この時初めてナポレオン(もちろんコブ付)を見ました。ドリフト部分から離れて浅瀬にきてからのウメイロ、ユメウメイロの群れもgood。
3日目
今日も元気にヌサペニダ!
1本目 SD ヌサペニダにきて初めて大物見なかった。しかし、相変わらず魚影は濃いね。それとここはエダサンゴの群生が素晴らしかった。 結構流れがあったので、目まぐるしく移り変わるサンゴ礁が堪能できた。ドリフト最高!
2本目 Toyapakeh ペニダ島沿いの穴にいるアカマツカサ系の群れを見てからドリフト開始。 今日の大物はホワイトチップシャークウシエイでした。エイって尻尾に毒もってるじゃん。 今日のイントラの友達が以前にこのエイの尻尾に腹をブチ刺されて死んだんだって。恐ぇ〜〜〜!
3本目 Sakenan Point ヌサペニダ最後が一番しょぼかった。 そりゃ、日本中部近海の海に比べりゃレベル高いけど、他のポイントのインパクトが強すぎた。 それでもツバメウオの群れ見る。 今回イントラが流れにずっ〜と逆らって行っちゃって、疲れるのなんの。普通に流してくれえ〜〜。
今日はバイクを借りてトゥランベンまで移動だ。
前日にバイクをショップのあるサヌールにてレンタルしてもらう様に頼んでおいたのに、用意してないって。
なんで? 俺がバリの免許書を持ってないからだってさ。
そんなのは百も承知だよ。そんなの取りに警察まで行く暇ないって。というより俺はバイクの免許は持ってねえし。
ここにいても埒明かないから、クタに戻ることにした。
クタにはレンタルバイク屋が多数ある。
バリの寺院 バイク屋ではもちろん免許書見せてって言われるが、
そんな時は日本の免許書を見せておけ!
相手はどーせ日本語は読めない。ニコニコ笑ってオッケーを連発しておけば、
間違いなく借りることができるぞ。
ここで一緒に借りたヘルメットは帽子の様に柔らかい。
こんなヘルメット?でも被ってないと、警察に捕まった時、免許ないし、やばいから被っておくか。
でも、これで事故って頭打った日にゃ、目もあてられない。
安全運転第一だ。いつのまにか頭にのっけたヘルメットもどきのことを忘れてぶっ飛ばす俺。
メチャおおまかな地図片手に100km以上離れた町を目指す。う〜ん、旅っていいね。
トゥランベンなんて片田舎への道路標識はあるはずもない。
時には通りの人に道を確認しながら、手前にある町を地図で調べて一つ一つ近づいていく。
なんかオリエンテーションみたいだ。
だんだん暗くなってきた上に山道に突入。どえらい不安に駆り立てられる。
7時を過ぎ辺りは真っ暗。峠を越えて、平地をしばらく走っていると、なんか聞こえる
”ミスター×××××(俺の名前)”
へっ!? まさかな? 真っ暗でこんなまわりに何もないとこで、俺の名前が耳に入る訳がない。しかも、外国だ。空耳か?
”ミスター×××××!”
やっぱり、俺の名前を叫んでる!
後ろからバイクが猛スピードで追走してくるやつが叫んでたんだ。
なんだ、なんだ?
”ENA DIVE 二 タノマレテ アナタガ ブジ トゥランベン ニ クルカ マッテタヨ”(もちろん英語ね)
おいおい、よく俺ってわかったな?
他にもバイク通るだろうし(見た感じほとんど通ってないけど)、こんな、暗闇。
俺が他の道からトゥランベンにくるかもしれない。
今晩の宿が決まってない俺と明日の朝どこで待ち合わせするかを打ち合わせ。
(まあ、サヌールで話し合ってきたけどね)
トゥランベンはすぐそこのこと。
いかにも村って感じになった。といってもホント通り沿いにチョロット建物があるだけ。
素晴らしいダイビングポイントを目の前にもっておきながら、なんて田舎なんだ。
宿も数件しかない。さて2件目にあたったところが、いい値段で、安宿には設備もいい。
決定だ。裏庭では宿のスタッフと地元漁師が飯を食っていた。
”タベテイイヨ”って言うので、遠慮なく参加させてもらった。
新鮮な魚料理を食べながら地元民と語らい。
これが地方の安宿の魅力ですね。(難しい英語は必要ないですよ。もちろんある程度はいりますけど。)
飯もタダで食えたし、明日も朝早いから、シャワーでも浴びて寝るか。
4日目
素晴らしい田園風景 朝飯食って、町外れにある待ち合わせの建物へバイクで向かう。これがなかなか見つからないの!
通りは1本なので迷いようがないのだが、知らぬ間にその建物の前を行ったりきたりしていた。
待ち合わせ時間に遅れると思いきや、ENA DIVEが現れたのは、待ち合わせの時間から1時間後だった。
ゆっくり時間がながれております。
1本目 Liverty Wreck (沈船) トゥランベンのビーチはゴロタ石。
やっぱ、ビーチは砂浜がいいよなあ。
 今日は波が高い上に、ビーチエントリーなんて久々だし、ゴロタ石で、エントリー&エグジットが大変。
特にエグジットは転がりまくり、危険だった。
さて、中は? 浜辺はこの波の影響でしょうか?透明度は3mくらいとシャレこかないです。
沖に出てくと透明度はアップ。
やがてたどりついた沈船まわりはお魚一杯!クエハタは1m近くでしょうか?
ギンガメアジの群れ〜〜。
サイズはさほどでもないがギンギンなボディの群れに囲まれるのはきもちいい。
昨日までのヌサペニダと違い、水温30℃暖けぇ!
2本目 Liverty Wreck (沈船)
先ほどは沈船周りだったので、今回は沈船内へ。
ファンコーラルにピンク色のピグミーシーホース。メチャクチャかわいいぞ。
ここには大きなナポレオンが住み着いているので、よくみかけます。
ギンガメが沈船内で渦まいてるのは最高に絵になる。
ダイビングやっててよかったと思うひと時でした。
3本目 Drop off 沈船ポイントから南東へ少し歩いた所からエントリー。
始めは少し砂地が続くが途中からドロップオフに。珊瑚とホホスジタルミ。熱帯してました。
4本目 Liverty Wreck (沈船) 久々のナイトダイブ。
真っ暗闇の中にライトに浮かび上がる沈船。あまりに不気味で冒険してるって感じ。これぞナイトダイブ。お勧めです。
中では昼間どこに行ってたのだろうか、カンムリブダイがいっぱい寝ている。あの巨体にすぐ側まで寄れる。
逆にギンガメはどこへいってしまったのだろう?
ナイトといえば、夜行性のプランクトン。身体をゆらす度に満天の星空の様にキラキラ光ります。
5日目
ブサキ寺院にて 今晩遅くのフライトなので、減圧症を避けるために今日はダイビングをやらずに観光だ。
とは言っても、目の前に絶好のダイビングポイント。
せっかくだからシュノーケルだけでもすることにした。バナナを店で購入し、Let’s Go! 
沈船ポイントは岸から30m〜50m程だ。おおよそ見当はついていたので、そちらの方面へ泳いで行くと見えてきました!
おおっ!魚が群れているぞ。早速朝食だ。そう、バナナは彼ら魚達のご飯である。熱帯魚は食うものまで熱帯しとります。
そりゃ、彼らの食欲は凄いものがある。指まで食いちぎらそうで、ちょっと恐いです。あっという間に完食! すげぇ〜!
このポイント、シュノーケルでもメチャクチャ楽しめます。フィーディングができ、ナポレオンにギンガメの群れまで見えるのですから。
ダイビングのライセンス持ってない人にもお勧めですね。
宿に戻ってシャワーを浴びたら、出発。
ブサキ寺院&アグン山 目指すはアグン山麓にあるバリヒンドゥー教の総本山のブサキ寺院だ。

途中道すがらに見える幾重にも重なる田園風景がとっても素晴らしい。
バイクで走ること2時間程であろうか。やっと到着した。アグン山をバックにで〜んと控える寺院は見ごたえあり。
なのに、アクセスが悪いせいだろうか、観光客は非常に少ない。
やっと見つけた観光客(俺のこと)に自称ガイドがつきまとう。うっとおしいぞ!静かに見学させてくれ!
自然豊かな場所でいいとこでした。
バイクを借りてからかなりの距離を走ったので燃料を補給することに。
田舎にてガソリンはビン売り。酒の1升ビンの様なものに入れて売っている。
日本ではもちろん消防法にひっかかること間違いなしだ。
次はギャニャールはウブド近郊にあるゴア・ガシャに向かった。
よくバリを紹介する写真に掲載されているので期待して行ったら、とっても、ショボイの。
ハイ、着ました。次。って感じです。
で、次。

ここもそれほどではなかった。
ん〜、書くことないです。
タナロット寺院 次に向かったタナロット寺院。ここは海辺に建てられた寺院。
建物自体は大きくないんだけど、あのバリ寺院風建築物と岩と海と夕日が絶妙なマッチング。
心洗われる風景です。傷心旅行にきた人はきっと涙するはず。(俺違いますよ)
さて、この寺院大きな島の様な場所に洞窟があり、そこが本堂みたい。
ここへ行ってお布施をすると額に米粒をつけてくれて、お祈りしてくれます。興味ある方はどーぞ。
あたりはすっかり夕闇に包まれた。デンパサールクタに帰ろう。
タナロットからクタへは田んぼ道を多く通る上に、夕方にライトをつけて走る。
虫が大量に襲ってくる。ギャ〜! 口なんて開けて走行していた日には、クタに着いた時お腹が一杯になるぞ。
レンタルバイクは燃料満タン返しがマナー。クタも近くになってきたので、ガソリンをもう一度補給。
町明かりが多くなってきた。クタだ。
折角だし、バイクで周辺をウロウロさまよってから、バイクを返却。本日だけで実に200km以上走行していた。
晩飯に本日2度目のインドネシアといえばナシゴレンサテーを食べて、土産を買ってから空港に向かった。
空港では土産物は絶対買わない様にしましょう。
ゴアガシャ どこでもそうなんですが、ここデンパサールでも市場の2倍はしています。
行きの便が問題だったので帰りの便が飛ぶか空港にくるまで心配だったが、ちゃんと案内板に名古屋便とあり、ホッ。
今回はダイビング終了後24時間以上あけているので、ダイコンには搭乗禁止マークは出ていない。
安心して飛行機に乗って帰ろう。
6日目
無事に名古屋到着です。でも、朝帰りのフライトって1日損した気がするよね。