御岳2005
緑色 御岳ロープウェイ
赤色 登山ルート
青色 滑走ルート
8時53分 鹿ノ瀬 (御岳ロープウェイ山麓駅)
9時20分 飯森高原 (御岳ロープウェイ山頂駅)
10時10分 8合目
11時10分 夏道合流地点
12時00分 石室山荘
12時40分 覚明堂(9合目)
13時30分 覚明堂滑走開始
14時20分 飯森高原
15時00分 鹿ノ瀬
2005年一発目の山ボードは御岳山。
御岳ロープウェイ方面から登れば、
山頂から滑ってきたときに、そのままスキー場へ滑りこんで行けて、
標高差1500m!のロングダウンヒルを楽しめるちゅう訳。
4月後半にもかかわらず、ここ3日間連チャンで雪が降るという最高の条件。
標高の低いスキー場にまで雪が積もっていて、
”う〜ん、このままスキー場で滑っていてもいいんじゃない?”って思える程。
ただ、天気は快晴で御岳ロープウェイスキー場の麓から御岳山はしっかり頂上まで見える。
こんな日に登らない手はない。山が俺を呼んでいる。
ロープウェイ山頂駅で登山届けを提出して、苦しみの山登り開始だ。
第3リフトの降り場の上から入山。今日はかなりの人が山へ入りこんで行く。
俺達素人集団はベテランらしき人達の足跡をこそこそたどって木々の間をひたすら上を目指す。
やがて、視界が広がってくる。森林限界だ。にしても、登るのは暑い!!
なのに、ちょっと休んでいると、寒い!!
身体壊しちゃいそう。
1時間ちょいで8合目に到着。
目の前には、一面の雪景色が広がり超絶景。
それはそれは、とってもおいしそうな斜面である(滑るのにだよ)。
”ヨダレたれそ〜”
”早くこの斜面すべりてぇ〜〜!”
早く登りてえ、でも大変だから登りたくな〜い。
登りたくないけど登りたい。って禅問答のようです。
休憩してたら身体がどんどん冷えてくる。ここで服を着込むことにした。
途中の夏道(って言っても、夏道は雪の中)との合流地点でまた一服。
標高がさらに上がっているので、さらに寒い。
ここで”おしるこ”食ってるやつに遭遇。
”う、羨ましい。”
この寒いなかでの”おしるこ”はさぞや美味いだろうなあ。
おまけに餅入りだよ。餅入り。(って俺チェックしすぎである。)
にしても、こいつら、準備いいぞ。周りの雪を携帯コンロで熱湯に。
さすがプロです。
俺のカバンの中にゃ、パンとジュースとチョコレート。
あつしに至っては山登るんだから、暑いやらって、家からジュースを凍らして持ってくる始末。
”一体いつ飲むねん?”
じっとしてると寒くなってくるので、上を目指す。
ここいら辺りから雲行きが怪しくなってきた。
”あれ? 山の上の方見えへんぞ”
太陽隠れてさらに体感温度が下がる。やっぱ山はなめちゃあいかんねえ。
9合目手前の山荘から9合目の小屋までは急角度の上に雪がガチガチときたもんだ。
今回もアイゼンを持ってきていない俺は、つま先数cmしか引っかかんねえ急斜面を慎重に登る。
登りでここまで滑落の危険性を感じたことは今まではなかった。
先に9合目小屋に着いた俺はしんちゃんとあつしを待つ。
やがて登ってきたSinは開口一番こう言った。
”まじで、死を感じた!”
あつしは”2m程ずり落ちてチョーびびった”だって。
2mでよかったね。
ここからはまたフカフカの雪だったので上を目指したら、途中から、完璧なアイスバーン!!
つま先なんて引っかかるはずがねえ!
こんなとこ行ったら滑落間違いなしで、新聞に載るのも間違いない!
ここまできて頂上を踏めないのは悔しいが、諦めも肝心。
今来た所を慎重に降り、9合目からの滑走とする。
アイゼンつけてるやつは平気で登っていきやがる。
”くぅ〜、悔しいぃ〜!”
これをきっかけに後程俺はアイゼンを購入することになったのだ。
雪まで降ってきて視界も悪くなってきた。半分くらいの人達がここでSTOPだ。
寒い中飯食った後、けったいな銅像と記念撮影をして、本日のメインイベントだ。
9合目あたりはアイスバーンに近かったが、そこから下は、重いながらもパウダーだ!
パウダーのノートラックの滑走にエクスタシー!!!
やがて、標高が下がってきてやがて森林地帯に入った。
この時思わぬ敵がいたのだ。
木の枝だ。
俺はスキーのストックを杖代わりに登ったので、当然帰りは邪魔になる。
で、カバンの中に差し込んでくるのだが、長いからカバン上部へ飛び出してしまい、その先端は頭より上である。
木々の間を抜けて滑り降りてくるときに、自分が頭を下げてもストックが引っかかり、突然ラリアット状態だ!
鞭打ちになるかと思ったぜ。
あつしもがんがんやられて、スキー場の頂上に降りてきたときはストック1本無くなっていた。
さて、この森林限界からスキー場までの林の中、ホント迷いそうです。
目印に所々に赤いヒモが木に付いてますが、ひとつ間違えりゃあ、違う所へ滑り降りていきそうで、
富士の樹海みたいでしょうか(誇張気味です)。
でもGPS欲しいなって思いますから。
無事にスキー場に着いて、一服してから巧い滑りの奴らを観察しながら、スキー場の麓まで滑っていった。