富士山2008
  Route mapだよ〜ん!地図
     赤色 登山ルート     青色 滑走ルート
Time tableだよ〜ん!高速から見た富士山  6時20分   富士宮口5合目
 6時40分   6合目
 7時30分   新7合目   10分休憩
 8時30分   元祖7合目  10分休憩
 9時25分   8合目   30分休憩
10時40分   9合目 
11時15分   9合5勺   5分休憩
12時00分    富士宮口頂上 5分休憩
12時25分   剣が峰    5分休憩

12時40分   富士宮口頂上 20分休憩
13時15分   滑走開始
13時40分   6合目
13時50分   富士宮口5合目
5合目から頂上方面をガスの中で見る 山ボードやり始めたときから、狙ってた山、富士山。
とうとう行ってきた。日にちは5月4日。 一番頂上に近い富士宮口5合目に行ける富士山スカイラインは今年は4月27日からのオープン。
情報をゲットしようと電話したら、
富士山スカイラインは路肩に雪があり路面凍結の恐れがあるため、
夕方5時から朝8時までの夜間は通行止めです。”
だって。
おいおい、夜に乗り付けて早朝から登る計画ができないじゃないか。
仕方が無いので前日に5合目駐車場に入り、車中泊することにした。
結局そんな凍りそうな場所なんてなかったけど。
後から聞いた話なんだけど、
2合目にある富士山スカイラインの入り口ゲートは
上り線だけが17時に閉鎖されるらしいから、
その後に上がろうと思えば下り線をゲートのとこだけ、
逆走すれば通過は可能らしい。
上り線においても
見た感じバリケードは簡単に手でどかせそうな感じだった。
GWなので道中の高速道路は激込み!!
昼の3時に富士宮口の新5合目に到着すると観光客の凄い車の列!
なかなか駐車場に入場できなかった。
下から見た時はガスって何も見えなかったけど、ここからは頂上方面を拝むことが出来た。
逆に下は何にも見えないけど...。
8合目から頂上方面を見る 5時過ぎになると残ってる車が少なくなってくる。
これらの車が明日アタックする人達なのだろう。
情報を仕入れるためにいろんな人に話を聞いておいた。
駐車場でテントを張る人たちもいる。
車より寝心地がいいのだろうか?
夜が深まるにつれ雲がとれてゆき、
下界の夜景がとても綺麗だ。
車の中でテレビを見ながら眠りについた。
8合目から下界を見る



夜中にやたら風がビュービュー吹いていて時たま目が覚めた。
明るくなってきて起床。若干ガスってるが既に登り始めてる人もいる。
ここまできてアタックかけれなかったらシャレにならない。
富士山本宮にて 早速準備して、いざ出発!
車の外気温計は8℃を示していた。思ったより暖かい。
雪はゆるんでるから、つぼ足で充分だ。
6合目5合目からすぐ見えているし、
尾根の雪が無い所を少し歩くことになる。
新7合目まで登ってきたら、
たくさん着込んできた服が暑苦しくなってきたので、
脱ぐことにした。 富士山は高度差100mから200mで山小屋が立っているからペース配分の目安になる。
剣が峰元祖7合目まではまあまあのペースで登ってきたが、
3,000メートルオーバーになるこの辺りから、急激にペースが遅くなる。
と言うか、角度がきつくなる以上に酸素がうすくなってきているのだろう。
そんなに歩数を進めて無くても心臓がバクバク!してくる。
おまけに風がきつくなってきて、さむくなってきた。
風が強すぎて早く休憩したいなあと思う頃に8合目到着。
とにかくホントに風が強くて、メチャ寒い!
小屋の陰で風をしのぎながら、さっき脱いだ服を着込むことにする。
ついでに朝食のパンを食べることに。
雪面は相変わらず柔らかいが、強風で吹き飛ばされたら洒落こかない。
一応アイゼンを装着することにする。
アイゼンつけて歩くのはこれが初めての経験だったたけど、
鉄爪が出ている分、足をしっかりあげなきゃならないから、余計疲れる気がする。
結局頂上までつぼ足で行ける状態だったし、
大体既に先行して登っている人が階段みたいの作ってくれているから、
アイゼンはいらなかったでしょう。
まあ、念のためということで。
頂上直下から下を振り返ると雲海が
9合目辺りはいったん斜度が緩くなるが、
9合5勺を過ぎてからの角度はきついものがあり、
低酸素が1歩1歩の速度をさらにおそくなる。 もう目の前に頂上の鳥居がかまえてるのに足がすすまない。
こんなの今までの山で経験したことがない。
とにかく休み休みだが、
頑張ったおかげで、なんとか12時には富士宮口頂上に到着することが出来た。
剣が峰に立つ。ここより高い場所は日本に無い! 結局、風は8合目がピークで徐々に弱まってきてくれた。
ちょっくら休んだら剣が峰はもうすぐだ。
誰も板をもってピークを目指す奴はいない。
俺もボードをここにデポして剣が峰へ向かうことに。
最後の剣が峰へ向かうフェンス沿いは富士宮口頂上と違い、
どえらい強風が吹いていた。
そのせいか表面がクラストしてやがる。
今回アイゼンがあったほうが安全な唯一な場所だったかな。
こんなとこだったら、滑るのもおもしろくないでしょう。
頂上にデポしてきてよかった。
剣が峰到着!ここより日本に標高の高い場所は存在しない。
富士山の火口
富士市方面に広がる雲海や富士山の火口の雄大な景色を堪能してから、
富士宮口頂上に戻った。
風が吹いてないのでゆっくり昼飯を食してから、いよいよ滑走開始!
頂上直下は着雪が少なく多少岩が出てるとこがあるから、
少し歩いて降りたとこからスタート。
最高のザラメ雪状態だ。
今シーズン最後の滑りが最高に気持ちいい!

行きにあれほど苦労して登ってきた斜面をあっという間に滑り降りていく。
ふと振り返ると頂上の鳥居はもうはるか彼方だ。
富士山滑走中。雪渓をトラバース8合目を過ぎた辺りから下界の東方向から雲が次々と流れ込んできている。
間違えたとこ滑ってくと登りかえしたり、尾根越えをしなくてはならなくなる。
雲に突入してガスの中を滑るときは一緒に滑ってる奴らに小屋の方向を確認しながら滑っていく。
6合目の小屋まで来たら、違う雪渓に移り変わる為に一度ボードを外して少し歩く。
滑降中に下に雲海が突然広がり始める ここからの雪渓は結構石が出ていて、ボードの滑走面に傷がついてしまった。
駐車場に降りてきたら、完全にガスの中。
観光客も、何も見えなくてさぞがっかりでしょう。
今日一緒に滑走した奴らと話をして、お土産買って岐路に着いた。
この時車の外気温計は11℃を示しており、下界の富士市まで降りてきたら、
夕方の4時なのに26℃を示していやがった。
家に帰ってきたら、顔が異常に痛い!
日焼け止め塗らなかったら、
顔がゴーグル着けていたとこ以外が狸みたいに焼けやがった。
みっともないといったらありゃしない。